相鉄・東急直通線開業まであと2週間――

鉄道・運輸機構(JRTT)と相模鉄道、東急電鉄は5日、相鉄・東急直通線の「新横浜駅」でしゅん功開業式典を行うとともに、「新綱島駅」を公開しました。

相鉄・東急直通線「新横浜駅」で開かれた式典の様子
式典後、新横浜駅から新綱島駅への試乗会ならびに新綱島駅の公開が行われました

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新綱島駅は延長約240メートル(ホーム延長205メートル)、幅13.7~25メートル、深さ約35メートル(地下4階)の地下駅です。東急東横線「綱島駅」との距離は100メートルほどで、綱島街道を挟んだ反対側に設置されます。

相鉄・東急直通線が開業すれば7社局14路線からなる広大な鉄道ネットワークが誕生。行き先も実に多彩です

デザインのコンセプトは「綱島の町の移り変わりを感じる駅」です。鶴見川の本流・支流に囲まれた「川の町」、桃栽培で栄えた「桃の町」、東京の奥座敷と呼ばれた「温泉の町」という歴史、さらに未来へ発展する「和モダン」の町のイメージを段階的に配置することで、ホームから地上に出るだけで地域の歴史を感じられるという仕掛けです。

たとえば地下4階のホーム壁面は青色や水色を散りばめた「川の町」イメージのデザインに。地下1階の改札口付近には発光するガラスパネル(導光板)を壁に設置することで、桃栽培の町として発展してきた綱島が表現されている……といった具合です。

地下4階のホームは鶴見川の近くで発展してきた町の歴史を伝えるデザインとして、青や水色で彩られています
「桃の木」がデザインされた新綱島駅デザインウォール

相鉄・東急直通線の開業は2023年3月18日。広域な鉄道ネットワークの形成による地域間連携の活性化・更なる発展、沿線からの東海道新幹線新横浜駅へのアクセス向上といった効果が期待されています。

記事:一橋正浩