「吟味された素朴 富川様 倉本聰」

日本を代表する脚本家・倉本聰をこう唸らせる北海道・富良野ラーメンが、まさか東京駅で味わえるとは―――。

ここは東京駅 東海道新幹線ホーム直下、ゴゴンゴゴン、ゴゴンゴゴンと新幹線が出入りする音を聞きながら、全国各地の名店ラーメンが体感できる空間―――「ご当地ラーメンチャレンジ by 東京ラーメンストリート」。

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その最終章、4月27日~8月31日の4か月間は、北海道 富良野市の名店「富良野とみ川」が出店。

画像の4人は、オープン前に店舗を訪れた 富良野とみ川 富川哲人店主、せたが屋 前島司プロデューサー、JR東海グループ 東京ステーション開発 佐々木義衛 常務取締役、同 営業開発部 笠井俊亮 課長代理。

「東京ラーメンストリート最終ランナーとして選ばれた、この富良野とみ川のラーメン。日本一、小麦の香り・味がするラーメンだと思っています。みなさんがいままで食べたことのない、富良野の味をぜひ楽しんでいただきたい」(富良野とみ川 富川哲人店主)

―――ここ東京駅で、富良野とみ川のド定番「石臼挽き中華そば」をはじめ、東京駅限定「味噌バターコーンらあめん」、期間数量限定「焙煎小麦塩中華」(画像↑↑↑)が味わえるということで、いざ、実食!

すべて富良野の食材、小麦香るやさしくて深い味「石臼挽き中華そば」

富良野とみ川「石臼挽き中華そば」は、麺の小麦粉は100%北海道産、石臼で挽く小麦は富良野産。石臼挽き麺は粗目の全粒粉を練りこんだものでツルツルというよりもシコシコ。咀嚼の度に小麦のうま味が広がる。

またスープは、タレは北海道素材を中心に配合された化学調味料無添加の手づくり。根室産短元昆布、干し椎茸、鰹、鯖から出汁を引いた透明で澄んだ鶏ベースのスープと、煮干出汁の2本立てを使用するこだわりにも注目。

さらにチャーシューは、富良野地方産の煮豚。鶏油で低温調理を施した北海道知床産鶏むね肉のコンフィを使用している。まさに富良野づくし。

―――実際に食べてみると、勢いよくすすったほうが、小麦の香りがより引き立つ感じがする。噛めば歯を押し返すくらいプルプル、シコシコの麺が印象的で、うまい。

スープも見た目も味も澄みわたっていながら、ちゃんと油のコクもあって無限に飲めるおいしさ。胡椒よりも、七味を麺にのせて食べると、味が生きるからおすすめ。

ふらの産小麦「春よ恋」を自家焙煎、香ばしい黒麺「焙煎小麦塩中華」

次は富良野とみ川 期間数量限定「焙煎小麦塩中華」。

真っ黒な麺にまず驚く。

ふらの産小麦「春よ恋」を自家焙煎し石臼で挽いた焙煎粉をさくら卵でつないだ麺が特長。

ローストされた麺は鶏と魚介の白醤油ベースのスープが絶妙に絡む。

焙煎の香ばしさが味わえる麺は、卵でつないだというツルッツルの歯ごたえと香りが、スープと相性抜群!

北海道産にこだわり、札幌ラーメンとはまた違う「味噌バターコーンらあめん」

そして3杯目は、富良野とみ川 東京駅限定「味噌バターコーンらあめん」。

北海道産大豆を使用した3種類の味噌をブレンドし、野菜の甘みが広がる背脂香味油仕立ての味噌スープに、北海道産生乳100%のバターにたっぷりのコーンをトッピングした“北海道満載ラーメン”

「札幌ラーメンとはまた違う。富良野の味噌ラーメン」と富良野とみ川 富川哲人店主に促されて食べてみると、これはまた違ううまさ。

倉本聰「吟味され尽くした天然の素材、食道に沁みわたる出汁のやさしさ」

うまかった。ほんとうに。

最後は、ここ「ご当地ラーメンチャレンジ by 東京ラーメンストリート」の「富良野とみ川」に掲げてある、脚本家・倉本聰のメッセージでしめくくろう。

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「富川のラーメン」倉本聰

 富川のラーメンは働いたものへの天の馳走である。
 僕はかねがねグルメという言葉を、胃の腑でなく舌で評価する昨今の風潮に大いなる疑問を持っているものだが、富良野麓郷に誕生した富川のラーメンは、体力を使い果たした腹ペコの労働者の胃が味わう時真価を発揮する。吟味され尽くした天然の素材、食道に沁みわたる出汁のやさしさ、これは健康な人間だけにわかる優れた天の御馳走である。

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