鉄道チャンネルのYoutubeライブ配信番組が9/13(水)18:30~開始されますので、今回は8月に開催された「鉄道模型コンテスト2023」の話題をお届けします。
この全国の高校・中学が参加する「鉄道模型コンテスト」に参加するそれぞれのチームでは、作品を制作するにあたって様々なテーマを設定したり、ストーリーを作った上で、それに沿う形でジオラマを仕上げていきます。

桐蔭学園中等教育学校の作品は昨年全線復旧したJR只見駅・会津川口駅をモチーフに!

例えば、桐蔭学園中等教育学校の鉄道研究部の作品は、新潟県の小出駅から福島県の会津川口駅を結ぶ、JR只見線の会津川口駅を再現したジオラマとなっていました。2011年7月の豪雨により橋桁流出などにより只見駅と会津川口駅の間での運休が続いていたものの、ようやく2022年10月1日にこの区間が開通、11年ぶりの全線復旧となりました。

桐蔭学園中等教育学校の作品

今回の桐蔭学園中等教育学校では、この2022年10月1日の会津川口駅を再現。駅舎の屋根や駅の中までを様々な工夫をしながら部員達が手作りで作成していたり、ホームなどに配置された200体の人形には10月1日に実際に使用されていた横断幕や旗などを再現していたり、背景はその10月初旬の紅葉終わり~冬の風景を水彩画で再現したりと、実際のものを細かに観察した上で、細部までこだわったものでした。昨年秋に全面復旧した鉄道路線のということで、話題性もある作品になっていました。

会津川⼝駅が細かく再現されています

東京都立蔵前工科高等学校の作品はSFの近未来を表現

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その他には、例えば東京都立蔵前工科高等学校の模型部の作品は、SFのサイバーパンクというものをテーマにしており、近未来的な中にネオンに輝く繁華街に80年代のものが融合しているような世界観を表現したものになっていました。

東京都⽴蔵前⼯科⾼等学校の作品

上海の街や、香港の九龍城などの実際の風景に、「攻殻機動隊」や「ブレードランナー」といった映画・映像作品、「サイバーパンク2077」といったゲームなどを合わせたものからイメージされたもののようです。

多くの建物を想像で制作し、街を作り上げています

灘中学校・高等学校の作品は東南アジアの戦時中の鉄道を表現

今大会での文部科学大臣賞賞を獲得した灘中学校・高等学校 鉄道研究部の作品は、戦時中にタイとミャンマーを結んでいた泰緬鉄道をモチーフにしたものとなっていました。
数十年前も昔のことで海外の鉄道路線ということでもあるため、色々な資料を調べるとしても十分ではなく、かなりの部分を想像などで補いながらの作品制作になったのだと思われます。

灘中学校・高等学校の作品

「鉄道模型コンテスト」を審査員と振り返るYoutubeライブ番組

「鉄道模型コンテスト」に出品されている作品は、このように実際に存在をする町や駅、身近な風景や遠くの国の風景、過去のものや未来のものなど、様々なテーマ設定の上で制作されたものとなっています。

9/13(水)の午後6:30から開始される、鉄道チャンネルでのYoutubeライブ配信番組では、様々な学校の作品を審査員のお二人と振り返りながらの番組となります。
「鉄道模型コンテスト2023 振り返りトーク会 @鉄道チャンネル
<出演>諸星 昭弘(鉄道模型コンテスト2023審査員長・ジオラマ作家)、佐藤 英也(鉄道模型コンテスト2023審査員・モデラー)、蜂谷 あす美(作家/ライター・ 元慶應義塾大学 鉄道研究会所属)

大会の上位入賞校はもちろん他の注目校の作品などもレビューをいたします。ジオラマ制作を見る際のポイントなどを話していきます。(Youtubeのチャット機能にて、番組への質問やご意見を募集します。無料のチャンネル登録をお願いします。)

鉄道模型やジオラマ制作に興味がある方は是非、Youtubeライブ配信番組をお楽しみください。

[鉄道チャンネルYoutube] https://www.youtube.com/@tetsudoCh546

協力/写真:全国高校生鉄道模型コンテスト実行委員会、一般社団法人鉄道模型コンテスト

ライブ配信番組URL https://www.youtube.com/watch?v=EQaWWlib7FI

※ライブ配信での番組視聴は無料になりますが、その後の見逃し動画の視聴には「Youtubeの鉄道チャンネル」の有料でのメンバーシップ登録が必要になります。

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