小田急電鉄株式会社は4月26日、新型通勤車両「5000形」を製造すると発表した。2019年度中には10両1編成の営業運転を開始し、2020年度までに10両6編成の合計60両を導入する計画。小田急の新型通勤車両の導入は12年ぶりとなる。

デザイン

「より広く、より快適に」をキーワードに、車内空間の広さ、明るさ、安心感、優しさを追求。拡幅車体を採用して車内スペースを拡張するとともに、室内では車両間の仕切り扉や荷棚に大型ガラスを用いて明るさと開放感が溢れる空間としている。

安全性の向上

車両の異常な動きを検知した場合に自動的に緊急停止させることで、被害の拡大を防止する装置を搭載する。防犯カメラは各車両に4台。大容量データを地上に伝送可能な次世代型車両情報管理装置とそれに対応した車上装置を搭載し、各車上装置のモニタリング情報を監視することで、車両不具合時の早期対応や、蓄積したデータを予防保全に活用していくとのことだ。

快適性の向上

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各車両に車椅子スペースを1カ所設置、空気清浄機は各車両に8台搭載し、車内環境の向上を図る。

環境性能

主電動機、コンプレッサ、空調装置および駆動装置は低騒音型を搭載。SiC素子を用いたVVVFインバータ制御装置の搭載や、回生電力量を増大させる新規制御方式の導入、全照明のLED化により、運行エネルギーの削減を図る。