跨線橋があります。この先、道路がこの様に小田急線の上を越えるコトが多くなります。

両側は森の様ですが、左(北)側では直系20m以上ある深い縦穴が作られていました。航空写真では見えますが表示が何も無いので分かりません。雨水対策の様な気がします。川崎市立東生田小学校の西側です。

県道13号線が上を通っています。

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県道9号線の跨線橋の下、下り特急ロマンスカーが来ました。

生田駅から2.1kmで向ヶ丘遊園駅です。

複雑なポイントがあります。実は手前に引き上げ線があって向ヶ丘遊園駅で折返し運転をする列車が駐まっています。帰路に撮った写真には、東京メトロ千代田線と直通運転をしているJR常磐線のE233系電車が発車待ちをしていました。常磐線がなんでこの駅に?と昔なら不思議に思ったでしょうが、昨今は相互乗入れが複雑多様化しているので、眼を疑うこともなくなりました。

向ヶ丘遊園駅は島式ホーム2面4線です。登戸駅まで上り線は複線化されています。つまり代々木上原まで複線です。下り線は代々木上原駅から登戸駅まで複線化されています。

駅名標。撮ってきました。

向ヶ丘遊園駅は1927年(昭和2年)稲田登戸駅として開業しました。1955年(昭和30年)向ヶ丘遊園駅に改称されました。1966年(昭和41年)小田急電鉄によって正式の鉄道、向ヶ丘遊園モノレール線が開業しました。ロッキード式という航空技術を活かした車両で製造は日本ロッキード・モノレール(川崎重工製)でした。この会社が解散した後は自社で部品を製作して保守していましたが、2000年(平成12年)の保守点検で台車に老朽化による致命的な亀裂が見つかり運行を休止、2001年(平成13年)に廃止されました。筆者は何度かモノレールに乗っていますが最後が1999年(平成11年)でした。向ヶ丘遊園自体も2002年(平成14年)に閉園してしまいました。跡地は小田急電鉄によって2023年にオープン予定の新たな施設が作られています。

たぶん20年ぶりくらいに向ヶ丘遊園駅で降ります。まずは南口改札。こちらは駅舎改修の工事が完了しています。

改札口を外から。

右側の時計のある部分が、1927年(昭和2年)開業したオリジナル駅舎のイメージを上手く引用したデザインになっています。

ウィキペディアに著作権保護期間の切れたオリジナル駅舎の写真がありました。1927年(昭和2年)開業時の稲田登戸駅(現・向ヶ丘遊園駅)。

※ウィキペディアより

工事中の北口改札。

改札口を外から。

北口駅舎は、オリジナル駅舎のデザインを活かしたものです。外観を変えずに改修工事が行われています。2019年度に完成予定。

北口右側には仮設バスロータリーがあってかつての電動ターンテーブルでバスの方向転換をしていた狭いバス乗り場の印象は払拭されました。いずれは駅前バス広場が完成する予定です。

余談です。たぶん世田谷区の小学生だった頃は遠足でこの辺りの梨園に梨もぎに来ています。今はほとんど見かけなくなった長十郎という品種です。個人的には長十郎が硬くて大好きでしたが残念ながら幸水に駆逐されてしまった様です。

それにしても、向ヶ丘遊園は懐かしい。最後に行ったのは1999年(平成11年)まだ運行されていたモノレールに乗った記憶があります。写真を撮っていないのが痛恨事。まぁ、20年も前のことですけど。当時筆者の勤めていた家電メーカーが「社員運動会」を向ヶ丘遊園で開催したのです。本社に3000人くらいの社員がいて家族を連れの参加でしたからけっこうな人数でした。「社員運動会」なんて今は昔、のお話しですねぇ。

次は登戸駅です。やっとお昼にありつけます。(笑)

【駅ぶら01】小田急江ノ島線31 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)