【鉄旅オブザイヤー2019】グランプリは北越急行の「超低速スノータートル」

昨日大宮の鉄道博物館にて行われた「鉄旅オブザイヤー2019」に授賞式に行ってきました!

「鉄旅オブザイヤー」とは鉄道旅行および国内旅行のプロモーションに資することを目的に、旅行のプロとその旅行商品(作品)を表彰するアワード。応募社数16社、応募総数85作品の中からグランプリや審査員特別賞など、計5作品が表彰されます。



表彰式では、各賞発表の前にJR各社によるプレゼンテーションが行われました。今回から導入されたコーナーで、JR四国の新たな観光列車「時代(トキ)の夜明けのものがたり」やJR北海道の特急車両誕生など、JR各社による最新情報が発表されます。「こんなに新しい車両が次々出てくる年はなかなかない!」とMCを務めるダーリンハニーの吉川さんも大興奮されていました。

「鉄旅オブザイヤー」の表彰は一般部門もございます。応募総数50作品の中から選ばれたのは、前芝雄太さんの『上毛かるたから学ぶ「まだ知らない群馬の歴史」と鉄分満喫ツアー』。

群馬の郷土や歴史などが書かれている「上毛かるた」に注目し、これを手にしながら群馬を巡る旅を考案されました。なんと前芝さんは鉄道博物館で勤務していたそう。そんな勤務経験も活かされ考案れたツアーは、上手く観光地と鉄道要素が組み合わされていると好評でした。

いよいよ旅行会社部門の発表!グランプリを獲得したのは北越急行株式会社が企画した『超低速スノータートル「ナイトタートル ~夜のトンネル探検~」』。北越急行ほくほく線で運行している日本一表定速度が速い「超快速スノーラビット」の対極という発送から生まれた「超低速スノータートル」の夜バージョン「ナイトタートル」。


一般の方が普段立ち入ることのできないトンネル内の線路や、超難関工事となった鍋立山トンネル、今では使われていない変電所を探検するツアーです。ひたすら歩き続けるため、疲労困憊の夜通しツアーですが、そのユニークさが評価されグランプリに至りました。なんと参加倍率は5倍という人気企画になったそう!


準グランプリはクラブツーリズム株式会社が企画した『日本で唯一の行商専用列車 近鉄「鮮魚列車」』。三重の漁港に揚がった海の幸を奈良や大阪に運ぶために走り続ける鮮魚専用列車を使用した貸し切りツアーです。一般の方が普段乗ることのできない行商専用列車に乗り、撮影会を行ったりちらし寿司を食べたりと、お客様はレアな体験を楽しまれたそう。


その他にも様々なカラーの作品がプレゼンされ、会場の観客を惹きつけていました。また、表彰後は式典のMCを務められた吉川さんと久野さん、南田さんといった鉄道好きのお馴染みメンバーによるトークショー。「タピる」や「JK」などの若者コトバの鉄道業界的使用方法をレクチャーし、会場は笑い声に包まれました。

2020年は新型車両や新しい観光列車が次々と誕生する一年。そんな車両を使った斬新な旅行プランが出てくるのではないでしょうか。。今後発表される新しいアイデアが楽しみですね!
(記事:柏原美紀、写真:神森沙織)