トップ画像は、川崎大師駅小島新田駅側の踏切。京急1500形同士がすれ違います。個人的に気に入っている写真です。川崎大師駅の両側に国道409号線大師道の踏切があります。この踏切が「京浜急行大師線連続立体交差事業」が計画された原因のひとつですね。

川崎大師駅から大師橋駅までは踏切のカーブを過ぎればほぼ真っ直ぐです。面白い事に気付きました。1本おきにコンクリートの新しい架線柱と古い架線柱になっていました。川崎大師駅から東門前駅までは600m。

ここから【駅ぶら】カットです。下りホームから小島新田駅方面を見ています。地下化された大師橋駅にもぐってゆくトンネルが見えます。

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こちらは京急川崎駅方面。

駅名標。1925年(大正14年)京浜電気鉄道(後の京浜急行電鉄)の子会社海岸電気軌道が總持寺駅(廃止)から大師線の大師駅まで軌道線(路面電車)を開業した時に東門前駅として開業しました。開業当時の町名東門前から命名されました。しかし、現在のJR鶴見線の前身鶴見臨海鉄道に譲渡され1937年(昭和12年)に廃止されました。

1944年(昭和19年)戦時下の私鉄統合で大東急電鉄の大師線が川崎大師駅から産業道路駅まで1.3km延伸された際に開業。延伸されたのは海岸電気軌道の廃止された部分でした。1948年(昭和23年)京浜急行電鉄が大東急から分離発足し駅も京急大師線の駅になりました。1951年(昭和26年)大師線の電圧が1500Vに昇圧され京急線全線の電圧が統一されます。

「京浜急行大師線連続立体交差事業」第一期区間小島新田駅~川崎大師駅の小島新田駅~東門前駅間は2019年3月に地下化が完了しましたが、残る東門前駅~川崎大師駅間は2019年に工事着手、2023年度完成の予定ですが、2020年3月現在工事は行われている様には見えませんでした。川崎市の2016年4月の資料です。

この「途中で継ぎ足された様な不思議な架線柱」が気になります。鈴木町駅のホームにも同じモノがありました。ホームの外から電線が伸びて架線柱上部の機械につながれています。ここから給電しているのでしょうか?

※既に鈴木町駅の項で書きましたが、読者様から嬉しいお知らせをいただきました。「数年前まではこの上に東京電力の送電線がありました。送電線撤去に伴い鉄塔の上部が切り取られてこのような形になっています。産業道路駅地下化の工事と同じタイミングだったと記憶しています。」おそらく鈴木町駅同様、この東門駅ホームの上を東京電力の送電線が通っていた時期があったのでしょう。児島宏之様ありがとうございます。 住田至朗

では東門前駅の【駅ぶら】開始します。【駅ぶら03】京浜急行133 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)