※2009年9月撮影

トップ画像は只見駅で停車中のキハ40 2024。既に18時近く、夕暮れがせまっています。

只見駅に着く前に、2009年(平成21年)9月には田子倉駅に停車しました。2001年(平成13年)からは冬期間(12月-3月)全列車が通過となっていました。2013年(平成25年)に駅は廃止。駅名標を撮っておけば・・・。

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※2009年9月撮影

こちらは2019年(令和元年)4月に小出駅から只見駅まで只見線に乗った時の後方展望。まだ田子倉駅ホームは残っていました。この区間は、新潟県魚沼市と福島県南会津郡只見町の間にある六十里越という峠(難所)で、只見線もトンネルだらけなので運転士さんはシェードを閉めてしまうので前面展望が撮れないのです。

※2019年4月撮影

廃止された柿ノ木駅でも駅の周囲、半径1km(直径2km)の円内に6世帯16人が住んでいます。(2010年国勢調査のデータ)10年前の数値ですが、同じデータで田子倉駅を中心にした半径2km(直径4km)には誰も住んでいません。

2019年6月に国道252号線(六十里越)で小出駅から只見駅までレンタカーで廻って駅を撮影した時に廃止された田子倉駅跡にも行きました。というか他に道路が無いのです。奥に白いレンタカーが見えます。元田子倉駅の周囲には商店どころか自販機も存在していません。そもそも、この国道も冬期間は豪雪のため11月から4月は通行禁止となります。年間半分は通行できないのです。只見線が廃止されないのも冬期間魚沼と只見を結ぶ唯一の移動方法となるからなのです。

※2019年6月撮影

おそらく西側は大白川駅まで人家はありません。東は只見ダムの上、10kmほどやはり山間部で人は住んでいません。さらに南北は延々と山々が続いているだけです。北は新潟県の阿賀町(たぶん50km以上離れています)南は日光辺りまで100km以上行かないと人家は無さそうです。しかも冬期は数メートルの豪雪に覆われてしまうのです。

こちらは国道の小出側から駅舎跡をみています。手前に工事用のプレハブが作られていました。もしかしたら旧駅舎と崖下に残るスノーシェード、ホームを撤去するのかもしれません。

※2019年6月撮影

施錠された駅出入口の隙間から旧駅舎内部を撮りました。階段を降りるとホームがあるはずです。駅舎内には階段があるだけです。

※2019年6月撮影

国道252号線は田子倉湖(田子倉ダム)の対岸に渡っているので田子倉駅の跡が見ます。左の鉄橋を渡ると六十里越トンネル(6359m)があり、右は田子倉トンネル(3712m)、トンネルに挟まれた秘境駅だったワケです。

※2019年6月撮影

アップにしてみます。本当に「山の中に忽然と駅があった」という雰囲気です。2009年9月に停車した時は折りたたみ自転車を持ったカップルが下車しました。

筆者は、実際に国道252号線をレンタカーで走りましたが、凄まじいアップダウンと急カーブの連続、しかも道路は切り立った崖の上というスリリングなシチュエーションがたっぷりありました。

※2019年6月撮影

只見駅に到着しました。30分近い停車時間がありました。

※2009年9月撮影

駅名標には、4年後に廃止される田子倉が書かれています。

※2009年9月撮影

こちらは2019年4月の駅名標。

※2019年4月撮影

まだまだ只見線のキハ40、続きます。

(写真・記事/住田至朗)