初めての「ムーンライトながら」【50代から始めた鉄道趣味】373

2020.08.25

※2014年12月撮影

トップ画像は、ムーンライトながらに乗るために東京駅に向かう途中の新宿駅、2018年(平成30年)に引退したJR東日本E351系直流電車の特急「あずさ」。JR東日本で車両形式にEを付けた最初の形式でした。

さて師走も押し迫った2014年12月22日、九州に行こうと思いましたが、青春18きっぷでは、1日で九州には到達できません。そこで「ムーンライトながら」に初めて乗ってみようと思いたちました。

2014年度の年末年始の「ムーンライトながら」は、下り12/22(月)~2015年1/3(土)、上り12/23(火)~2015年1/4(日)の運行です。全席指定なので予めチケットを入手。

分割民営化される以前の旧国鉄時代には「夜行列車」というものが無闇にたくさん設定されていました。ムーンライトながらも2009年(平成21年)に臨時列車になるまでは定期運行されていました。何と言っても稚内から枕崎までが一つの鉄道会社(公共企業体)、日本国有鉄道だったのです。しかし高速道路網が全国的に整備されると格安の高速バスが縦横無尽に走る様になり夜行列車需要を実質的に消滅させました。

これに禁煙狂想曲が加わりました。かつては寝台列車に寝酒を持ち込み、通路の小椅子に腰掛けて眠りにつく街を見ながら一餐する楽しみがありました。通路には灰皿があったのです。現在は首都圏の駅は全面禁煙。売店で煙草を売っているクセに喫う場所がないのです。81歳で亡くなる瞬間まで愛煙家だった内田百閒先生が聞いたら、さぞかし不快感を示されることでしょう。

当日、早めに出かけて用事を済ませ、新宿から日付が変わる小田原までの乗車券を買って東京駅に向かいました。その時の写真がトップ画像。

22時過ぎに東京駅到着。ちょうど東京駅開業100周年のポスターが貼ってあります。

※2014年12月撮影

そう言えば、このデザインのプリペイドカードが限定販売されて現場が大混乱になった頃でした。

※2014年12月撮影

※オリジナル写真が縦なので加工してあります

東京駅だから適当にメシを食ってコンビニで何でも買えるだろうと思っていましたが、甘かった・・・。東京駅のレストランは閉店時間を過ぎていて、慌てて閉店前の弁当屋で好物のアジ寿司とモルツ、菊水(日本酒)を買い込みました。

22時55分、10番線に「ムーンライトながら」入線のアナウンス。ホームに行くと185系電車です。行先表示は「臨時快速」になっています。

※2014年12月撮影

早速、指定席に向かいました。

※2014年12月撮影

以下写真はありません。すみません、文章だけです。

何度も「ムーンライトながらは全席指定で指定席は既に完売しました」と云ふ車内アナウンスが流れます。しかし、23時10分に動き始めた列車は半分近い席が空いたままなのです。車掌さんが検札に来ました。小田原までの乗車券と座席指定券を示し、明日の日付で青春18きっぷの1日目に12/23の検印を押してもらいました。

横浜で人数が乗り込んできましたが、それでも2割以上の席は空いたままでした。大垣までほぼ斯様な状態。要は指定券を高値で転売するために買い占めた人たちが売り損ねた空席なのです。JR的には完売ですが、利用者側からは高値で売りつけられても困ります。そもそも金銭が余っていたら「ムーンライトながら」には乗りません。

さっそく席で一餐を開始。好物のアジ鮨をつまみに菊水を飲みます。熱海を過ぎた辺りで人々は寝静まったので酒宴を切り上げて就眠。車内灯は暗くなりません。煌々と灯ったまま。明朝まで案内はしないとアナウンスがあっただけです。

大垣の手前でアナウンスが始まり5時51分に大垣に到着予定が数分遅れているとのこと。大垣を降りて東海道本線の姫路行に乗り換える時間が当初の5分よりもさらに短くなり多くの乗客が荷物を牽いて小走りに跨線橋へ急ぎます。ドアの閉まる寸前に筆者も姫路行に滑り込みました。これが有名な「大垣ダッシュ」の初体験。往きが切れます。姫路行はかなり混雑しています。

米原で新快速の播州赤穂行に乗り換えました。こちらの乗り換え時間は3分、でも同じホームの向かい側なので楽ちんです。漸く空が群青色から白っぽく明けてきました。大阪駅で席が空いたので坐って姫路を過ぎ相生で山陽本線の岡山行に乗り換えます。こちらも同じホームなので4分の乗り換え時間で充分。

しかし、昨夜の一献以来なので空腹ですが乗り換え時間が短いために何もできません。空腹をかかえての青春18きっぷ鉄道旅vol.14、スタートしました。

※筆者は既にコラムなどで青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。

※価格などは2014年当時のものです。

(写真・文/住田至朗)


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