※2020年6月撮影

トップ画像は、吾野駅西側踏切から吾野駅を出発する下り各駅停車西武秩父行。

西側踏切から西武建材吾野鉱業所の砕石積出設備を見ています。現在は安全側線になっていますが、かつてはこの線路が砕石積出設備(ホッパー+ビン)に伸びて、貨物列車で砕石が輸送されていました。

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※2020年6月撮影

1928年(昭和3年)吾野村坂石に石灰の採掘所が開設されます。翌1929年(昭和4年)武蔵野鉄道は飯能駅から吾野駅まで14.1kmが延伸されました。採掘された石灰を運ぶためです。

貨物列車で運んでいた時代は3本の線路がホッパーに敷かれていた様です。下に2本、横を通った際に観察したらホッパーの右側にも砕石を貨車に落とす仕掛けがありました。走行中の電車から撮ったのでブレています。

※2020年6月撮影

少し望遠レンズで。

※2020年6月撮影

1978年(昭和53年)鉄道貨物が廃止以降は、ダンプカーによる輸送に切り替えられています。

※2020年6月撮影

ホッパーの上部は貯蔵庫(ビン)になっています。

※2020年6月撮影

踏切ではなく、最初の地下道で駅舎側に戻りました。

※2020年6月撮影

この狭さ、暗さです。夜にはちょっと怖いなぁ。

※2020年6月撮影

地下道から道に上がるとお寺があります。

※2020年6月撮影

曹洞宗の補陀山法光寺。山門の仁王像、迫力ありますね。

※2020年6月撮影

仏教界で補陀落山は観音浄土ですから補陀山という名のお寺、ご本尊はまず観音様です。でもこのお寺のご本尊は延命地蔵菩薩(埼玉県指定重要文化財)。

武蔵野観音霊場第三十一番札所(曹洞宗法光禅寺)としての本尊は、十一面観音が安置されています。やっぱりね。

休憩所から見た高麗川を渡る吾野駅前橋にきました。オーバーヒート?

※2020年6月撮影

高麗川下流側に巨礫(boulder/大岩)があって弁天様の像が立っています。この日、最高気温は30℃でしたが、冷たい(と思います)高麗川、裸で水遊びする外国人のグループにビックリ。

※2020年6月撮影

弁天岩と呼ばれています。江戸時代に高麗川を木材筏で下る人々の安全を祈願して建立された様です。しかし岩なのに松の木が生えているのは、不思議。

※2020年6月撮影

橋を渡ると国道299号線、吾野駅入口交差点。駅が見えます。

※2020年6月撮影

休憩所から見た鳥居、何と扁額から神社の名前が消されていました。しかも立入禁止。

※2020年6月撮影

調べたら秩父御嶽神社の前身、坂本村の村社だった秩父彦神社の跡地でした。吾野駅から西吾野駅に向かう途中、西側の緩やかな斜面に秩父御嶽神社をメインに半径150m~200mの楕円の範囲に10剰りの神社がかたまっています。

吾野駅前橋を渡って駅に戻ります。こちらが高麗川の上流。

※2020年6月撮影

吾野駅への近道。キツい!(笑)

※2020年6月撮影

吾野駅の周辺、なかなか楽しい【駅ぶら】ができました。良いですね。西武秩父線。

続きます

(写真・文章/住田至朗)