※2024年2月撮影

トップ画像は「池ノ上駅」西側、2つめの踏切から南に歩いているとコンクリート打ちっぱなしのモダンな建物の脇に大きな仏塔がならんでいました。

近くに寄ってみるとお社もある様です。

※2024年2月撮影

どうやら住宅の中に神社がある様です。でも勝手に入って拝むワケにはいきません。

※2024年2月撮影

「右 東海道 左 中仙道」と彫られた道標や道祖神の様な石仏も置かれています。よく見ると「造園材料 建築資材」という看板がありました。もしかしたら「売り物の展示」かもしれませんね。

※2024年2月撮影

南に歩いて行きます。

※2024年2月撮影

300メートルほど歩いて「代沢稲荷大明神」まで来ました。

※2024年2月撮影

お稲荷様にご挨拶します。

※2024年2月撮影

案内板があります。

※2024年2月撮影

内容を写します。

「代沢稲荷大明神

鎮守 荼枳尼眞天(だきにしんてん)※案内板の漢字が探せませんでした

御利益 開運出世 商売繁盛 仕事運向上 金運向上 恋愛成就 健康運上昇 合格祈願

代沢稲荷は強運を呼ぶ尊天、荼枳尼眞天(だきにしんてん)像を祀っています。人々の心の中にある願いを叶える諸願成就の護法善神です。大きな神通力を持つ尊天で平安時代から江戸時代まで多くの神仏習合の神社・寺院で祀られていました。しかし明治維新における神仏判然令、廃仏毀釈によって神社・寺院の荼枳尼眞天像の多くが失われました。

代沢稲荷はかつて江戸時代初期からこの地にあった阿川家の屋敷神(邸内社)であったためにお社も像も運良く難を逃れました。大正、昭和時代に入ると屋敷には多くの人々が訪れ、その中には渋沢栄一、菊池寛、横光利一などの姿もあったそうです。

お社は世田谷区教育委員会文化財係によると大坂の住吉神社と同じ住吉造になっており、台座が大きくお社をしっかりと支えています。

関東大震災から屋敷を守った鬼瓦や如意宝珠が彫られている手水鉢も現存しています。令和4年、新たに建立した尊天の使いである狛狐は、宝蔵の扉を開く秘鍵と宝物の象徴である玉をくわえています。

小さなお社ですが、祈念することで運気を大きく上昇させてくれる、江戸時代から今に続く霊験あらたかな神仏習合の稲荷社です。

令和6年元旦 代沢稲荷神社」

令和4年建立の狛狐。

※2024年2月撮影

池ノ上駅の踏切がある「鮫州大山線」に向かいます。

※2024年2月撮影

北上すれば池ノ上駅です。

※2024年2月撮影

ツマミ(上方風にはアテ)の美味しそうな角打ちのお店。寄ってみたいなぁ・・・。

※2024年2月撮影

次回は「池ノ上駅」から「下北沢駅」に向かいます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)