JR東日本とセントラル警備保障は、東北新幹線 東京~盛岡、上越新幹線 東京~新潟、北陸新幹線 東京~長野の新幹線車内を巡回する警備員にウェアラブルカメラを装着させる実証実験を行う。

実験期間は11月17日~12月7日。異常発生時にはライブ映像を確認しながら遠隔で後方支援し、迅速かつ的確な対応をめざす。

ウェアラブルカメラは、防護チョッキの左上胸元付近につく。今回の実証実験では、警備員が胸部にカメラを装着し撮影しながら車内を巡回、走行する新幹線車内での通信状況などの確認、新幹線車内で撮影に適さない場所などの確認を実施する。

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また、車内で撮影した映像データは本実験の利用目的の範囲のみで使用し、第三者へ提供することはない。取得した映像データからユーザを特定することはない。終了後は速やかにデータを消去する構え。

JR東海も車内防犯カメラを昨年からネットワーク化

いっぽう、JR東海も駅防犯カメラと管理センターのネットワーク化や、車内防犯カメラと指令所のネットワーク化を実施。

新幹線全駅の防犯カメラと管理センターをネットワーク化し、カメラ画像を管理センターに集約。各駅で駅員の目の届きにくい所も含め、一元的に監視できる体制を整えている。

また、駅防犯カメラの画像を用いた状況把握によって、指令所からもより迅速な対応を図っている。

さらに車内防犯カメラと指令所のネットワーク化し、指令所で個別の列車の車内防犯カメラ画像を取得できる。車内で非常ボタンが扱われた場合、車内防犯カメラの画像を指令所へ自動伝送し、迅速な対応をめざす。