東京圏で賃貸物件の家賃が最も安いエリアの最寄り駅はどこだ―――。

リクルート住まいカンパニーが運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル」(スーモジャーナル)は、「横浜駅まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2020年版」を発表。その1位は……!?

その結果の前に、横浜のユーザイメージについて。横浜は、3年連続で「住みたい街」の1位に君臨する人気の街。この横浜まで電車で30分以内のエリアを、ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にスーモジャーナルは調査。家賃相場の安い駅ランキングをまとめた。

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その1位は―――相鉄線 かしわ台駅! 鉄道チャンネル視点でいくと「かしわ台車両センターがある駅」。車両基地のまわりにある賃貸物件が最安だったと!

神奈川県海老名市のかしわ台駅エリアは、綾瀬市や座間市と入り組んでいるベッドタウン。閑静な住宅街で、一戸建て住宅も目立つ。

緑が多く、公園も充実。駅から少し行くと、体育館や屋内プール、テニスコートなどを備えた北部公園などがあり、アクティビティが好きな人には静かな暮らしと趣味が両立できそう。

また、国道246号線の大和厚木バイパスが通り、圏央厚木インターチェンジや海老名インターチェンジも近いため、クルマで遠出が好きな人にとっても生活しやすそう。

トップ10ランキングの路線名 駅名 家賃相場

1位:相鉄線 かしわ台 4.10万円

2位:京急線 安針塚 4.25万円

3位:小田急江ノ島線 桜ヶ丘 4.50万円

3位:相鉄新横浜線 羽沢横浜国大 4.50万円

5位:相鉄線 三ツ境 4.55万円

6位:京急線 京急田浦 4.75万円

7位:小田急江ノ島線 鶴間 4.80万円

8位:横浜市営地下鉄 舞岡 4.90万円

9位:JR横浜線 成瀬 5.00万円

10位:相鉄線 さがみ野 5.10万円

3位の桜ヶ丘駅は、小田急江ノ島線の各駅列車の停車駅。のどかな住宅地で、ノスタルジックな雰囲気も漂う。

桜ケ丘駅と同じく3位の羽沢横浜国大は、2019年11月30日にできたばかりの新駅。従来は鉄道の整備が不十分な鉄道空白地帯だったが、JRと相鉄の直通に伴った整備で、周辺の交通利便性は大幅に向上した。

横浜駅までの所要時間も、ランキング中で最短。品川駅など都心の主要駅までの時間も短い。

駅の開業にあわせ、周辺は横浜国立大学の研究チームや自治体などによる開発が進められている。

同大学の最寄駅であり、学生向けの単身者住宅が多いこともランクインの一因にもなっているが、開発計画では商業施設や子育て支援施設などの建設も予定されているという。結婚や出産などでライフステージが変化しても長く住める街になる期待が持てそう。

5位の三ツ境駅は、相鉄の急行、通勤急行、快速、各駅停車の停車駅。

乗り換えなしで所要時間20分以内と、横浜駅へのアクセス利便性なら1位といえるかも。緑豊かな環境のほか、天気に恵まれれば富士山が見えることでも知られる。

駅ビルの 相鉄ライフ 三ツ境 はスーパーのほか、スターバックスや WIRED CAFE with フタバフルーツパーラー などのカフェがある。

周辺にも大きなスーパーや家電量販店、安売り店などが点在するほか、駅の所在地である瀬谷区の区役所が駅徒歩圏内なのも便利。

区役所と隣接する公会堂では、モノづくり体験やスポーツ講座なども随時開かれている。

10位のさがみ野駅も、相鉄本線沿線で、同じく急行、通勤急行、快速、各駅停車の停車駅。駅ビルも三ツ境駅と同じように 相鉄ライフ さがみ野 がある。

駅周辺に大きなスーパーが充実している点も同様だが、さがみ野は人気の大規模小売店舗 コストコ があるのが大きな魅力かも。

同店の特徴である大ボリュームの商品は単身者には使い勝手が難しいかもしれないけど、アメリカのスーパーのような雰囲気もまたコストコの楽しさのひとつ。好きな人にはたまらないかも。

―――例年、年末年始のイベントで、横浜にひときわ魅せられる人は多い。残念ながら遠出して遊びに、とは難しい昨今。地元民なら話は少し違ってくる。緑豊かな環境と、少し出かけるだけで洗練された都会の雰囲気の双方を楽しめるような部屋探しができるのも、横浜エリアの魅力といえる。