田んぼアート「恩返しキャンペーン」ポスター 画像:秋田内陸縦貫鉄道

秋田県の第三セクター・秋田内陸縦貫鉄道は沿線名物の「田んぼアート」見学客に向けた「恩返しキャンペーン」を実施している。2021年3月21日まで。

田んぼアートは水田をキャンパスに見立て、通常のイネと赤みがかった古代米を植え分け絵画や文字を描く。国鉄阿仁合線を転換した角館―鷹巣間を運行する秋田内陸縦貫鉄道は、車窓から眺める田んぼアートを観光資源化して売り込みに力を入れる。

恩返しキャンペーンは観光オフシーズンの冬場に利用客を呼び込もうと、縦貫鉄道と沿線自治体などでつくる秋田内陸地域公共交通連携協議会が企画した。キャッチフレーズは、「見に来てくれた人に感謝を米(込め)て」としゃれた。

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3月半ばまでの期間中、角館、阿仁合、鷹巣の各駅でフリーきっぷを購入した人に、縄文小ヶ田駅の田んぼアートのあきたこまち(2合、なくなり次第終了)をプレゼント。さらに、2020年12月から2021年3月までに合わせて7回運転する予約制のイベント列車「ごっつお玉手箱列車」の乗客には、あきたこまちと「笑EMI(ほほえみ)カレー」をセットで配布する。

田んぼアートが見られる「縄文小ヶ田駅」は、駅近隣にある縄文時代集落跡をPRしようと、2020年3月にそれまでの小ヶ田駅から改称した。

文:上里夏生