量産車では世界初のオールアルミ・モノコックボディーを採用し、ホンダのスポーツカー魂が凝縮された伝説の名車―――NSX。

1980年代からこのNSXの開発が始まり、1990年にその産声をあげるまで、実は新幹線をヒントに開発がすすんだ時期がある。

それは、徹底した軽量化を図るというミッションで起きた。量産車では世界初のオールアルミ・モノコックボディーをもつ NSX の開発陣には、こんなエピソードがある。

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「車体のほとんどすべてをアルミ化したクルマは、今までなかった。アルミ合金は、現在実用化されている金属元素の中では最も豊富に地殻に埋蔵されており、かつ無公害の資源で、比重は鉄の3分の1である」

「また、さびに強くリサイクル性も鉄と比べて極めて高い。しかし、こうしたメリットがある反面、アルミには数々の問題もあった。鉄に比較すると成型や溶接に高度な技術が要求され、コストが高くなること、そして最大の問題は、アルミボディー専用工場をつくらなくてはならないことであった」

「開発チームは、栃木研究所と和光研究所の間を度々新幹線で往復した。その車中で気付いたことは、新幹線もアルミでできているということであった」

「『新幹線にまで普及しているアルミが、クルマに採用できないはずはない。問題があるなら、一つひとつ、つぶしていけばいいんだ』と考え、アルミ材料メーカー数社に相談することとなった」

(Hondaのチャレンジングスピリット NSX 1990 オールアルミ・モノコックボディーへのチャレンジ)

そのとき、ホンダ NSX 開発陣を乗せて走っていた東北新幹線といえば、国鉄200系。JR東日本 東北新幹線の車内に、オールアルミボディへと結実させるヒントがあった―――。

――――ということで、今回は新幹線の話題から。東海道新幹線は、2度めの緊急事態宣言をうけ、冬季期間中、定期列車のみで運行する。

昨年春、一時間あたり のぞみ12本・ひかり2本・こだま3本という「のぞみ12本ダイヤ」で動くはずだった。その12+2+3の本数はいまや大幅に減少し、定期列車のみ運転ではのぞみ◆本・ひかり◆本・こだま◆本へと変更を余儀なくされた。

この◆に入る、リアルな本数は、さて?

答えはこのなか↓↓↓のどこかにあるよ。
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