記念きっぷ台紙イメージ(表面)

JR九州の特急「有明」号が、2021年3月のダイヤ改正で引退する。JR九州は現在平日朝の大牟田~博多間で運行する「有明」のかわりに、鳥栖駅までの快速列車を運転する予定だ(大牟田 6:43発 鳥栖 7:18着、鳥栖駅では博多行きの特急「かもめ」へ対面乗り換え可能)。

デビューから約70年、特急列車としては54年の歴史に幕を下ろす。走り出したころから熊本とゆかりがあり、多大なる功績を残してきた「有明」に熊本からの感謝を込めて、JR九州熊本支社は惜別の記念きっぷを発売する。

入場券、乗車券(熊本→博多間)、自由席特急券(熊本→水前寺間)に、ヘッドマークをデザインした限定缶バッジ3種類がセットになる。入場券は特急「有明」号の定期列車が始発・終着となった駅のものを選定した。

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【入場券対象駅】
門司港、小倉、吉塚、博多、大牟田、長洲、熊本、八代、西鹿児島(現:鹿児島中央)、水前寺、武蔵塚、光の森、肥後大津(各170円、博多・小倉のみ150円)

(注)水俣駅始終着の列車も存在したが、 現在は肥薩おれんじ(株)の駅のため含まれない。その代わり、入場券ではなく行先字幕を硬券に印字する。

行先字幕イメージ

細かい仕様を挙げると、乗車券はD型硬券で、今回作成する記念乗車券は在来線のみで使用可能(九州新幹線では使用できない)。特急券はA型硬券、入場券はB型硬券。缶バッジは「82系ヘッドマーク・絵入ヘッドマーク・準急時代ヘッドマーク」のデザインで作成予定という。

台紙には「有明のヘッドマーク」及び選抜した「歴代有明の列車の写真」、「有明の歴史等」を掲載予定で、発行日付は「2021年3月12日」、有効期間は「2021年5月31日までに1回限り有効」とする。

発売価格は1セット5,500円(台紙・送料込み)で、申込期間は2021年2月12日(金)~3月12日(金)。購入は郵送(現金書留)のみの受注生産。一人5セットまで。商品の発送は4月中の予定。