福島県沖地震の影響で不通だった東北新幹線の仙台~一ノ関が2月22日から、那須塩原~仙台が2月24日から運転を再開する。

那須塩原~仙台の運転再開により東北新幹線は全線での運転再開となるいっぽうで、全線運転再開後も当面の間、一部の区間で速度を落として運転する必要があるため、東北新幹線の列車本数は通常の3分の2程度に。

また通常ダイヤよりも所要時間が長くなる。たとえば東京~仙台・盛岡でプラス1時間程度、所要時間が増える見込み。通常ダイヤに戻るのは、1か月程度かかるという。JR東日本は引き続き復旧作業をすすめていく構え。

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2月24日以降の具体的なダイヤと指定席の発売については、2月22日に公表する。それまでの間、東北新幹線 東京~盛岡 の指定席発売を見合わせる。

こうした状況から、全線運転再開まで、首都圏から東北方面にむけては、常磐線での臨時列車を運転、秋田方面にむけては、羽越本線での臨時列車を運転するほか、那須塩原~仙台では、2月21~23日まで、在来線で臨時列車を運転する。

また、高速バス事業者と航空会社に協力を得ながら移動手段を補完。JR東日本は現在、行先別の代替交通機関とその所要時間などを、ホームページで案内している。

今回の福島県沖地震の影響で東北新幹線では、電化柱折損、スラブ軌道突起部損傷、駅構内漏水、高架橋サイドブロック損傷、高架橋柱損傷などが発生。

2月14日のJR東日本発表では「全線運転再開までにはおおむね10日前後、要する見込み」と伝えていた。