東京湾岸の新ランドマーク、ブルーフロント芝浦「TOWER S」9/1に全体開業、ホテル「フェアモント東京」は7/1開業(浜松町駅)
野村不動産とJR東日本は、浜松町駅の南東地域(港区芝浦1丁目)で共同で推進している国家戦略特別区域計画の特定事業「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」の一環として、ツインタワーのうち南側の1棟「TOWER S」を、9月1日に開業すると発表しました。
「BLUE FRONT SHIBAURA」とは?
「BLUE FRONT SHIBAURA」は港区芝浦の再開発プロジェクト。浜町町ビルディングの建替事業として、2025年2月に竣工した「TOWER S」、2027年度着工・2030年度竣工予定の「TOWER N」からなるツインタワーを建設。水辺のライフスタイルを創出することで、東京の都市力向上やまちの活性化を目指しています。
ホテル・オフィスに続き商業施設の完成で全体開業へ
ツインタワーの南側「TOWER S」は、7月にラグジュアリーホテル「フェアモント東京」が開業、8月にオフィスエリアが開業します。そして9月1日、1~3階に飲食店を中心とした約29店舗が入る商業エリアが開業し、グランドオープンとなります。
舟運ネットワークの形成で水辺のライフスタイルを日常に
「TOWER S」の開業に合わせて、芝浦運河沿いに船着場「BLUE FRONT SHIBAURA PIER」を新設。晴海〜芝浦・日の出区間で5月22日から運航を開始している舟運サービス「BLUE FERRY」により「船で通勤」ができるように。
浜松町駅と芝浦エリアをつなぐ「GREEN WALK」、芝浦運河沿いに新設の船着場「BLUE FRONT SHIBAURA PIER」、既存の公園を集約・再整備した「港区新浜公園」などとともに、ベイエリアと東京都心部をつなぐ街が完成しつつあります。
フェアモントホテル東京は7月1日に先行オープン
日本初のフェアモントホテルとなる「フェアモント東京」は、ブルーフロント芝浦TOWER Sの高層階(35階~43階)に、2025年7月1日(火)に誕生します。35階のメインロビーは、豊かな緑と庭園が配された開放的な空間になり、東西両サイドには屋外テラスが広がります。

36階から42階には、52~278㎡という広さの全217の客室が配置されます。東京湾が見渡せるベイビューの部屋と、東京都心を見渡す東京タワービューの部屋があり、どの部屋からも壮大な景色が堪能できるそうです。開業記念プランなどの宿泊予約は、すでに4月から受付開始されています。

6月16日からは、5つのレストラン&2つのバーおよびスパの予約も始まりました。
35階には、開放的な空間が楽しめるオールデイダイニング「Kiln&Tonic(キルン&トニック)」がオープン。薪窯の炎が食材の魅力を引き出し、屋外テラスで地中海と南カリフォルニアの陽光あふれる海岸を思わせる、「アクアパッツァ」や「薪焼きピザ」などの料理を楽しめます。

フランスと日本、それぞれのラウンジ文化が融合したロビーラウンジ「Vue Mer(ビュメール)」は、東京湾を望む屋外テラスを備えた特別な空間で、フレンチと和の2つのテーマが織りなすアフタヌーンティーでは優雅なティータイムを堪能できます。
その他に、鉄板焼「燈辻(とつじ)」や、伝統と現代を融合させた鮨店「みぎわ」、スペシャリティ バー&レストラン「DRIFTWOOD(ドリフトウッド)」などがオープンします。
「まちのコミュニティハブ」となる商業エリア
TOWER S全体の商業店舗としては、飲食店を中心に約40店が予定されています。空、海、緑の自然とのつながりを意識した空間を活かした、新たな賑わいやコミュニティ醸成の舞台を提供します。

9月1日に開業する、TOWER Sの1階~3階までの低層階部分には29の店舗が入り、そのうち約7割は飲食店となるそうです。GREEN DINING HALLとCANAL DINING HALLという、合計で約770席となる2つのダイニングホールを中心に、「まちのコミュニティハブ」としての役割を担い、東京の水辺に新たな賑わいを創出することを目指します。

「芝東京ベイ協議会」も設立へ
今後は、浜松町芝大門・竹芝・芝浦の3エリアの事業者が連携し「芝東京ベイ協議会」が設立されます。「新たな回遊性向上施策」「地域資源を活かしたコンテンツ開発」「スマートシティサービス導入」などさまざまな取り組みを推進しながら、東京湾岸全体の価値向上を目指していくとのこと。
ツインタワーの完成が、その大きな一歩となりそうです。
(画像:野村不動産・JR東日本・フェアモントホテル)
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