2月13日夜、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震を観測した福島県沖地震。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震といわれるこの地震で、福島県在住の鉄道利用者はどう動いたか。

ライフログアプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供する、レイ・フロンティアは2月25日、福島県と首都圏を結ぶ東北新幹線が運休、JR在来線も一部区間で運転を見合わせた今回の福島県沖地震前後の行動データをもとに、福島県在住の鉄道利用者の行動変化を調査した。その結果、

◆地震発生後、福島駅は22%の利用減少、郡山駅45%減少、東京駅33%減少。最も利用が減少したのは郡山駅だった。

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◆徒歩移動では、2~3kmが増加。目的地までの距離が2~3kmの人はいつも電車で移動していたのを、徒歩に切り替えて対応した人が多かったと考えられる。

◆地震発生後も電車移動していた人は移動距離が7km以下の人が多かった。

◆クルマ移動は、地震発生後5~15kmの移動は増加するが、40km以上になると減少する。

◆自転車は地震発生後に6~9kmの移動が増加し、目的地までの距離が6~9kmの人は、電車から自転車移動に切り替えた人が多かったと考えられる。

―――下の図は、電車を使った1日の合計移動距離を、地震発生前(2月7~10日)と後(2月14~17日)で比較したグラフ。

電車での移動は、地震発生後に約6~7kmに集中し、約200km以上の移動はほぼないことがわかった。

福島から200km以上の距離にあるのは、東北新幹線上り方で東京・上野・大宮。下り方で盛岡など。