※2019年6月撮影

トップ画像は、函館市電「函館どつく」停留場にやって来る3000型トップナンバー3001号車。軌道が傷んでいますね。

3000型電車は、1993年(平成5年)アルナ工機製。2000型と外観は同じですが冷房装置を搭載しています。野村證券のラッピングです。「函館どつく」停留場に到着します。コレに乗って「十字街」停留場に戻ります。

ADVERTISEMENT

※2019年6月撮影

「十字街」停留場で、改めて宝来・谷地頭線に乗り換えました。交差点を本線は直進しますが、宝来・谷地頭線は左に分岐して曲がります。

※2019年6月撮影

市電操車塔がヨク見えました。電車から見た時は、なんだか分からず、不思議でした。

昭和30年代以降は、パンタグラフで操作する「トロリーコンダクター」で信号やポイントを自動的に切り替えていますが、それ以前は交差点近くの信号手詰所から信号手が出てきて軌道内でポイントを手動で切り替えていました。昭和31年生まれの筆者には知り得ない光景です。

※2019年6月撮影

昭和13年(1938年)頃からポイントが電動化されます。キノコ型の操車塔が交差点に設けられ始発から終電まで職員さんが詰めてポイントと信号を切り替えました。この操車塔は、宝来町、函館駅前、松風町、五稜郭公園前、ガス会社前に設置されていましたが全て撤去され、十字街のこの塔が位置を移して形態保存されているのです。1939年(昭和14年)に建てられた操車塔は、高さ5.4m、制御室の直径1.9m。

対向車線にパトカー・カラーリングの函館バスが来ました。函館市電にパトカー・ラッピングは存在しない様です。

※2019年6月撮影

「宝来町」停留場です。ここも交差点をはさんでホームが置かれています。

※2019年6月撮影

上りホーム側にこれまでにも見かけた函館市企業局のクルマが停まって、職員の方が市のポスターか何かを貼っています。ホームから先の軌道、色が変わって状態の良いものになります。

※2019年6月撮影

函館市電は右にカーブ。線路に沿って企業局のクルマも右折しますね。

※2019年6月撮影

状態の良い軌道がのびています。正面は函館山の北側、高さは国土地理院の地図では300mくらいです。

※2019年6月撮影

「青柳町」停留場。ホームが向かい合っています。この先、市電は下って行きます。函館市企業局のクルマが先に着いて作業に取りかかろうとしています。

※2019年6月撮影

やはり掲示板の中を交換されている様です。

※2019年6月撮影

次は終点の「谷地頭」停留場です。

(写真・文/住田至朗)

※鉄道撮影は鉄道会社と利用客関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。