※2021年4月撮影

トップ画像は、久大本線引治駅に筆者を下ろして出発した下り大分行各駅停車。

前回のラストの画像と連続しています。大分行が見えなくなった大分駅方面。ホームの待合室に行って日田で買ったお弁当を開きます。熊本で朝6時頃にコンビニおにぎりを食べてから7時間以上経っているので餓死寸前です。(大袈裟だなぁ)

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※2021年4月撮影

圧倒的な静けさの中でゆっくりお昼を食べました。目の前には茅葺きの農家。

※2021年4月撮影

ホームから久留米駅方面。右奥に見えるのは高齢者施設です。

※2021年4月撮影

ホームから階段を降りるとこぢんまりした木造駅舎があります。

※2021年4月撮影

駅名標。温泉のイラストです。

※2021年4月撮影

引治駅は、久留米駅から80.7km。鉄道省が1929年(昭和4年)に引治駅を設置。駅は無人化後、国鉄分割民営化でJR九州に承継されました。

駅名の引治を調べると、引治村は江戸時代、幕府領だった頃に既に存在していました。明治22年町村制施行で近隣の村と合併して南山田村になります。昭和30年(1955年)南山田村はさらに近隣の村と合併して九重町が発足。現在の駅所在地は大分県玖珠郡九重町大字町田。駅の西側に引治という地名が現存しています。

横の名所案内。駅名標のイラストは、宝泉寺温泉、壁湯温泉のイメージでしょうか。

※2021年4月撮影

駅のある九重町はとても広大な自治体です。久大本線の恵良駅、引治駅、豊後中村駅、野矢駅の4駅があります。東京で言えば、世田谷区、杉並区、中野区、新宿区、渋谷区、目黒区、大田区、豊島区、文京区、港区を足したよりも広いのです。

九重町の広さに豊島区の人口密度なら625万人ですが、ほとんどが山地なので1万人も住んでいません。(それでも昭和30年頃に住民は2万人を越えていました)

九重町には温泉も多く「九重九湯」として、名所案内の2湯以外にも龍門温泉、川底温泉、湯坪温泉、筋湯温泉、長者原温泉、筌の口(うけのくち)温泉、寒の地獄温泉などがあります。

ホームから駅舎の裏側正面。

※2021年4月撮影

本来ならば改札口。こちらの駅名標は古いタイプでしょうか。左、九重町集会所と書いた木の看板がかかっています。

※2021年4月撮影

駅舎内はガランとしていました。ホーム側の出入口を振り返っています。

※2021年4月撮影

待合室には作り付け木製ベンチがあります。窓外には公衆トイレ。

※2021年4月撮影

窓口側は壁。

※2021年4月撮影

近距離きっぷ運賃表の範囲が狭いです。今夜の宿は大分ですが、まだまだ遠いなぁ。

※2021年4月撮影

13時19分の大分行で来ました。次の下り列車は15時1分の由布院行までありません。時間は102分とたっぷり。上りは朝9時台の次は14時台。

※2021年4月撮影

駅出入口。

※2021年4月撮影

長くなったので次回に続きます。

(写真・文/住田至朗)

※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。