※2014年12月撮影

トップ画像は、久大本線由布院駅名板。と言っても2014年末に訪問した時に撮った写真。

最初に由布院に来たのは1978年(昭和53年)3月。43年前の時の写真、モノクロのネガで大量にあるのですが、その頃から数えたら12回も転居したので、捨ててはいないのですがどこかに入り込んでいて残念ながら発見できません。

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さて余談はここまでにして、前回の続きから行きましょう。引治駅から由布院行に乗りました。お隣の豊後中村駅は引治駅と同じ九重(くじゅう)町ですが、こちらは観光の中心にあります。

※2021年4月撮影

九重町が2010年(平成22年)に豊後中村活性化交流センターを併設する新駅舎を建設しました。見事な茅葺き屋根は葺き替えられたばかり。素晴らしい木造駅舎です。

※2021年4月撮影

山々の間を走ってきた久大本線ですが、由布院盆地が車窓に広がりました。久大本線は大きくUの字を描いて盆地の中で180度方向を変え南由布駅の先で左カーブして南下します。向こうに見える山際を走ることになります。

※2021年4月撮影

15時23分由布院駅に到着。駅舎は建築家磯崎新さんのデザイン。個人的には同じく磯崎さんのデザインした群馬県渋川の「ハラ・ミュージアム・アーク」と“木造・黒塗り”に近似を感じます。

※2021年4月撮影

磯崎さんは大分出身。初期の作品は大分県に集中しています。山手線から見える東京グローブ座も磯崎さんのデザイン。奥様の宮脇愛子さん(故人)は現代美術作家(彫刻)です。

宮脇愛子さんは、鉄道ファンにはお馴染みの宮脇俊三さんの元奥様でした。宮脇姓で美術作家として世界的に高名になったので離婚後も宮脇姓でした。磯崎さんとは再婚。

話を戻します。ここからは由布院駅のホーム。筆者の乗ってきた右の由布院行はそのまま42分後に大分行になる様です。

※2021年4月撮影

ホームの大分駅側終端部にバリアフリーのスロープがあります。線路は西に向かいますが大分駅方面。

※2021年4月撮影

構内踏切からホームと駅舎。駅舎のイメージは「礼拝堂」だそうです。仏教なら「らいはいどう」と読みますが、デザインは明らかに西洋風。

※2021年4月撮影

駅のファサード。改札口のない駅です。撮影は2019年3月。巨大な吹き抜け=採光が特徴。

※2019年3月撮影

駅の正面に由布岳。この景色で「由布院に来たんだなぁ」と感じます。

※2021年4月撮影

長くなるので次回に続きます。

(写真・文/住田至朗)

※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。