宮地機関区がありました【木造駅舎コレクション】095
写真01※2021年4月撮影
トップ画像は、豊肥本線宮地駅2番ホームの熊本方面肥後大津行。肥後大津駅から熊本駅までは交流電化されているので宮地発のディーゼルカーは(優等列車を除き)全て肥後大津行です。12時56分発なのでもうすぐ出発。その外側に大分方面豊後竹田行が駐まっています。こちらは13時10分発。しかしその後は16時までありません。
駅舎に入りました。待合室の奥にコーヒースタンドと「豊肥本線災害復旧資料館」がありますが、扉は閉まっていました。残念。高い天井から下がっている電灯器具が良いですね。
※2021年4月撮影
窓口側。JR九州直営駅です。
※2021年4月撮影
近距離きっぷ運賃表。滝水駅から二駅ですが、駅間が長いのです。阿蘇の外輪山をトンネルと急勾配で抜ける波野駅までは10.7kmもあって、波野駅から滝水駅は4.9km。熊本方面なら5駅先の赤水駅まで行っても13.2km、まだ阿蘇カルデラの中です。
※2021年4月撮影
駅出入口。
※2021年4月撮影
こちらは改札口。
※2021年4月撮影
ホーム側に出ました。古いタイプの駅名標が良いですね。
※2021年4月撮影
右側にあった古い温度計。2021年4月7日午後12時50分の温度計は24℃。
※2021年4月撮影
構内踏切で島式ホームに渡ります。トップ画像の肥後大津行が停まっています。
※2021年4月撮影
構内踏切から阿蘇駅、熊本駅方面。
※2021年4月撮影
宮地駅には、終戦直前の1945年(昭和20年)8月1日に開設された宮地機関区がありました。ディーゼル化される以前は大量の石炭と水を積み込んだ機関車をこの駅で交換して急勾配の待つ大分駅や熊本駅方面に向かったのです。その名残の転車台があります。現在も豊肥本線の重要拠点として車両基地があります。
※2021年4月撮影
構内踏切から駅舎を振り返って見ています。滝水駅に掲出されていた「豊肥本線全線開通」がこの駅にも飾られています。
※2021年4月撮影
ホームから大分駅方面。この先で阿蘇外輪山をトンネルで抜けます。
※2021年4月撮影
駅名標には駅名の由来なども書かれています。このタイプは阿蘇カルデラ内の駅だけかな。
※2021年4月撮影
宮地駅は1918年(大正7年)宮地軽便線立野駅からの延伸にともない終着駅として開業。1928年(昭和3年)難工事だった当駅から玉来駅間が開通。豊肥本線の駅になりました。1982年(昭和57年)貨物取扱廃止。1987年(昭和62年)に国鉄分割民営化でJR九州の駅になります。2017年(平成29年)の台風18号の豪雨などで阿蘇駅~中判田駅間が不通となりましたが、すぐに運転を再開しています。
ホームから駅舎。赤い切妻屋根はたぶん飾りだと思いますが、無いとペタッとした木造駅舎ですね。
※2021年4月撮影
この後レンタカーを駐めた食堂で遅いランチを食べて、阿蘇駅に向かいました。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。