【木造駅舎カタログ】山陽本線002/11 御着駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、山陽本線御着駅。まだ姫路駅の手前。JR西日本の旧アーバンネットワークの範囲内。御着駅に降り立ったのは初めてです。山陽新幹線が山陽本線の南側を通っているので高架線と高い架線柱が見えます。駅前広場というかロータリーがとても広い。商業的な彩りがなくてちょっと殺風景に感じました。
青春18きっぷで旅鉄道をしていて東海道本線ならば熱海駅に着くと「ああ、帰って来たなぁ」という気分になります。山陽本線なら姫路駅まで来ると「もう大阪だ」と思います。両駅とも必ず食べる駅そばがあるし。(笑)
筆者は大阪生まれです。2歳から父親が転勤した東京で育ちました。父の実家は野田阪神の下町。母は浜甲子園。親戚一同は大阪・阪神間なので子供時代から休みは関西で過ごすことが多かったので関西は第二の故郷です。
駅は、瀬戸内海からはずいぶん離れています。海の気配はありません。暑い夏の朝です。駅の西側に姫路新幹線保線区への引き込み線があります。保線区には一部在来線(狭軌)と新幹線(標準軌)に対応した三線軌条があります。
※2020年8月撮影
駅出入口。建物財産標がありました。昭和10年3月の記載。1928年です。キレイな瓦屋根はたぶん葺き直されています。駅舎全体が改修されていてキレイです。雰囲気的には前回の曽根駅の駅舎に似ています。
※2020年8月撮影
ちなみに駅舎が作られた1928年3月にはキリンレモンが発売されています。つい漢字で麒麟檸檬と書きたくなりますが。(笑)
※2020年8月撮影
御着駅は1900年(明治33年)開業。古い駅ですね。歩いて10分かからない所に国の史跡、奈良時代に建立された播磨国の国分寺跡(国分尼寺跡)があります。駅の北東に羽柴秀吉に攻められ落城後廃城となった御着城跡もあります。
トイレは右奥。左側の建物は信号関係?
※2020年8月撮影
曽根駅に似ていると感じるのは窓に同じ鉄格子の様な窓枠が装着されているからですね。色も同じです。バリアフリーのスロープも同じ位置です。
※2020年8月撮影
流石に駅舎外観を撮影する位置は限定されるのでバリエーションがありませんね。
※2020年8月撮影
駅前ロータリーの植栽というか花壇。大きな石があります。
※2020年8月撮影
駅前の白鷺陣屋という和菓子屋さん。建物も良い味だしていますが、地元では有名な和菓子らしいです。朝早いので営業前でした。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は安全最優先、あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)