【木造駅舎カタログ】東海道本線/補遺012/48 西小坂井駅

2021.09.17

※2020年12月撮影

トップ画像は、東海道本線西小坂井(にしこざかい)駅。豊橋駅の神戸側1つ目の駅。周囲は豊橋の市街地ですが大きな工場がいくつもあります。駅前にはロータリー。

元々は戦時下の1945年(昭和20年)6月、終戦の二ヶ月前に軍需工場の引き込み線用の西伊奈信号場として開設されました。伊奈という地名は、駅の西側。伊奈城跡もあります。また西小坂井駅の北には名鉄名古屋本線の伊奈駅があります。

戦後1948年(昭和23年)に西小坂井駅として開業しています。軍需工場は紡績工場になり引き込み線はそのまま活かされました。豊橋駅からは4.8km離れています。それまで駅が無かったのが不思議です。東には飯田線の小坂井駅(1898年/明治31年の開業時は豊川鉄道の駅 1943年/昭和18年国有化され飯田線の駅になっています)もあります。

※読者の方からご指摘いただきました。「伊那」は全て正しくは「伊奈」です。訂正いたします。ご指摘ありがとうございました。

流石に戦後に建てられた駅舎なので、あまり手を入れずに使われている様です。

※2020年12月撮影

1972年(昭和47年)貨物取扱廃止。国鉄分割民営化でJR東海に継承後、2017年(平成29年)集中旅客サービスシステム導入で駅は無人化。

朝の8時なので通勤・通学の利用者が少なくありません。自家用車で送迎される人が多かったですね。駅出入口上の縦のトタン屋根の部分は明かり取りのトップライトになっています。

※2020年12月撮影

駅出入口。不思議なコトに「鉄 03-3001 S20年12月」という建物資産標がありました。駅として開業する3年前に駅舎が竣工していたのでしょうか。終戦後の極度に物資が不足していた時代に駅舎を作る余裕があったとは考え難い気がします。

※2020年12月撮影

無人駅にはいささかもったいない様な大きさの駅舎です。

※2020年12月撮影

駅舎左奥は構内跨線橋通路の上屋とトイレ。

※2020年12月撮影

朝日の逆光です。構内にはバリアフリーのエレベーターなどは設置されていません。毎度お馴染みの大荷物を持っての跨線橋往復運動でした。

※2020年12月撮影

西小坂井駅の構内は約48,000㎡もの敷地があって構内の跨線橋から見下ろすとかなり広大でした。列車の夜間留置もあり乗務員の宿泊所も設置されています。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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