【木造駅舎カタログ】呉線001/51 安芸幸崎駅

2021.09.20

※2020年8月撮影

トップ画像は、呉線安芸幸崎駅。久しぶりに木造駅舎らしい駅舎で筆者は個人的に朝イチから盛り上がりました。

山陽本線の後、旧・東海道本線の御殿場線の木造駅舎を見ました。さらに東海道本線で撮りこぼしていた木造駅舎を補遺としてカタログに追加しました。

今回からは呉線の木造駅舎です。呉線は山陽本線の三原駅が起点、終点は同じく山陽本線の海田市駅までの87.0km。瀬戸内海の海岸線を走るので車窓に海が広がります。内田百閒先生は、阿房列車でも昼間の場合は呉線の車窓を楽しむことにしていました。車窓の楽しめない夜行は時間的に半分程度で済む山陽本線でした。

呉線は全線単線ですが電化されています。基本的に呉線の列車は広島駅(以西)まで運転されます。またこの区間の山陽本線には「瀬野八」と呼ばれる線内最大の連続勾配区間があります。八本松駅と瀬野駅間の難所です。呉線はそのバイパス路線にもなっています。

何よりも帝国海軍の軍港呉があったことで終戦までは軍事路線でした。軍事的な重要性から東京発の直通優等列車も運行されていました。

安芸幸崎駅に戻ります。瓦屋根が魅力的な木造駅舎です。

※2020年8月撮影

1931年(昭和6年)三呉線が三原駅から延ばされていて安芸幸崎駅はその終点駅として開業しました。1935年(昭和10年)に全通。線路名称制定で呉線となります。1960年(昭和35年)貨物取扱廃止。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR西日本の駅になり、1994年(平成6年)駅は無人化。

駅出入口。建物財産標などは見つけられず、駅舎は駅が開業した1931年(昭和6年)の建造です。お馴染みの丸い郵便ポストと電話ボックスがセット。

※2020年8月撮影

6時30分過ぎの朝日、見事に逆光です。こちらの妻壁は外装の板と同じ白い板で改修されています。

※2020年8月撮影

東側から。リッパなクルマが駐車されています。東側には切妻屋根の付きだし部分があります。

※2020年8月撮影

突き出し部分の前に石碑。「快速電車停車記念」と書かれています。1978年(昭和53年)のダイヤ改正で快速電車が停車する様になった時のことですね。それでも40年以上前です。

※2020年8月撮影

突き出し部分の壁面、東側の妻壁はオリジナルの状態かもしれません。

※2020年8月撮影

ここまで回り込むとホーム側上屋の切妻と妻壁も見えます。

※2020年8月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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