【木造駅舎カタログ】岩徳線003/60 周防高森駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、岩徳線周防高森駅。「シックな駅舎だなぁ」というのが第一印象。駅前ロータリーの真ん中(写真の右側)に円形の植栽があって駅舎正面に立つと距離が足りず駅舎全体が画角に収まりません。植物の背が高いので植栽の背後からも撮れないのです。
そんな周防高森駅を最初に見たのが下のカット。
※2020年8月撮影
簡単に言うと目的地に「周防高森駅」と打ち込んだレンタカーのカーナビが案内してくれたのが写真の場所。駅出入口の無い線路の反対側、水田横の道路でした。ホームの向こうに「正しい目的地」の木造駅舎が見えています。
やれやれ。
それでも、どうにか周防高森駅にたどり着きました。何とこの日の山口県、最高気温が38.6℃。新聞の一面記事になる様な暑さだったのです。脳味噌のチューニングがズレそうな暑さでした。
これが木造駅舎全体です。
※2020年8月撮影
周防高森駅は、1934年(昭和9年)山陽本線の駅として開業。1944年(昭和19年)山陽本線が元の柳井駅経由に戻され、岩徳線の所属になりました。国鉄分割民営化でJR西日本の駅になり、1996年(平成8年)業務委託駅になります。2002年(平成14年)からは、週末土日が無人の簡易委託駅になりました。かつて、ホームは2面4線、駅舎側単式ホームに下り線、貨物列車用待避線を挟んで、島式ホームの2線があったのです。現在は2面2線。
見るからに山陽本線時代に建てられた駅舎、という印象です。ファサード平入りの出入口上屋デザインもどこか昭和モダンを感じさせます。
※2020年8月撮影
駅舎出入口。駅名標も青地に白文字と凝っています。駅開業当時からの駅舎、築80年以上経っていますが、丁寧に改修されているのでとてもキレイです。現在も改修工事中?
※2020年8月撮影
駅前にはクルマが駐められていますが、駐車場なの?
※2020年8月撮影
右はトイレです。
※2020年8月撮影
レンタカーは20分も駐めていると車内はとんでもない暑さになります。ステアリングを触ると火傷しそうな程。エンジンをかけて窓を全開で熱気を追い出し、エアコン最強で車内が冷えて汗がひいた頃に、また次の駅に着くのです。マジで体調がおかしくなりそうでした。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)