【木造駅舎カタログ】美祢線001/67 湯ノ峠駅

2021.10.06

※2020年8月撮影

トップ画像は、美祢線湯ノ峠(ゆのとう)駅。こぢんまりした好ましい木造駅舎です。厚狭川の西側に美祢線が通っていて、国道316号線から橋を渡って駅に来ました。この日はレンタカー移動です。

【木造駅舎カタログ】は東海道本線、山陽本線、呉線、岩徳線、宇部線に続いて美祢線です。

美祢線は、日露戦争開戦により徳山の海軍燃料廠に大嶺炭田から産出される石炭を運ぶために海軍大臣山本権兵衛が山陽鉄道に命じて1905年(明治38年)に厚狭駅から大嶺駅の間が開業したのが始まり。翌年国有化。南大嶺駅~重安駅間は美祢軽便鉄道が1916年(大正5年)開業。国有化を経て1922年(大正11年)美禰線になりました。重安駅~長門市駅間は国鉄線として延伸されました。1963年(昭和38年)表記が美祢線になります。

美祢線、起点は厚狭駅、終点は長門市駅の46.0km。全線単線非電化の地方交通線。1997年(平成9年)起源として美祢線の始まりとなった南大嶺駅~大嶺駅間2.8kmと大嶺駅が廃止されています。2010年(平成22年)7月、梅雨前線豪雨で橋梁や路盤が流失。全線不通になり全線営業再開は2011年9月までかかりました。

※2020年8月撮影

湯ノ峠駅は、1921年(大正10年)開業。1924年(大正13年)線路名称制定で美禰線(1963年以降は美祢線)の所属駅になりました。1943年(昭和18年)駅舎改築。1975年(昭和50年)構内跨線橋設置。1985年(昭和60年)駅は無人化。

厚狭川のよこにある極めて閑かな駅です。ただ湿気が強く、駅舎内は虫たちの死骸が大量にあってちょっと閉口しました。

※2020年8月撮影

駅舎がモルタル塗りで改修される前は、木材のままで良い雰囲気でした。

※2020年8月撮影

右は湯ノ峠駅。駅周辺には住宅がありますが、訪問したのは日曜日でしたが、人の気配が無くひっそりとしていました。

※2020年8月撮影

駅前広場には自動車が駐まっていました。この道を南に250m程で湯ノ峠温泉がありますが、大正時代から続いた老舗の岡田旅館が2019年(令和元年)閉館してしまいました。駅名の元になっている湯ノ峠温泉に入ることはできません。旅館までの途中に「湯ノ峠湧水」があります。

※2020年8月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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