※2020年12月撮影

トップ画像は、紀勢本線三瀬谷(みせだに)駅。紀勢本線は多気駅を出ると志摩半島の深い山の中に入り込んでゆきます。高茶屋駅からは90分ほどで到着。青春18きっぷなら9時54分の鳥羽行で23分。多気駅で3時間以上の乗り継ぎ待ち、13時22分の新宮行で35分。13時57分着なのでやはりレンタカーでの撮影は正解でした。

この駅でも悪夢の様な逆光が続きます。11時を過ぎましたが年末近い冬の太陽は高い位置まで昇らないのです。異様に背の高いシュロの木の影、いささか季節感が狂いそうです。(笑)

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三瀬谷駅は、大台ヶ原大杉峡谷など奥伊勢観光の拠点駅です。道の駅「奥伊勢おおだい」までは駅から徒歩10分。そこから大杉峡谷登山バス約90分で大杉谷登山口です。

大台ヶ原と聞けば、年間5000ミリという日本で最も降水量の多いエリアとして屋久島とならんで小学生の頃に習った記憶があります。

しかし雲一つない快晴の空。西側から駅舎。逆光でないのが救いです。

※2020年12月撮影

三瀬谷駅は、1925年(大正14年)国鉄紀勢東線の駅として開業。1959年(昭和34年)全通した紀勢本線の所属駅になります。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東海の駅になり。2012年(平成24年)駅は無人化されました。

駅舎前の植木が育ちすぎて駅舎が見えません。(笑)

※2020年12月撮影

建物資産標がありました。記載は「昭和1年12月」となっています。昭和元年は、1926年12月25日からの一週間しかありません。駅開業は前年1925年の8月ですから駅舎の竣工はずいぶん遅れたことになります。

ホーム側から見る駅舎は築100年近いことも感得できましたが、ファサード側はリニューアルされています。洋風の不思議なデザインです。

またハレーションがでてしまいました。

※2020年12月撮影

三角屋根の影に入ると大丈夫です。・・・って、ちょっと空しい感じですけど。(笑)

※2020年12月撮影

では山道を走って次の紀伊長島駅に向かいます。紀勢本線もこの区間は山の中でトンネルだらけです。三瀬谷駅~紀伊長島駅間には何と17ものトンネルがあるのです。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)