京都鉄道博物館では、2021年9月30日から10月5日まで、「SLスチーム号」を12系客車を連結した「SL北びわこ号」仕様で運行します。

「SL北びわこ号」は、JR西日本が1995年から米原〜木ノ本間で運行していた臨時列車です。蒸気機関車が12系客車を牽引する昭和レトロあふれる姿で、多くの鉄道ファンや観光客に人気を博していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の流行を受け2020年の運行は休止。2021年5月には運行終了が発表され、2019年11月の運行が事実上のラストランとなりました。

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お別れイベントなどもなく運行終了となったことから、ファンからは「もう一度『SL北びわこ号』に会いたい」という声も多く寄せられていたそうです。

「SL北びわこ号」のヘッドマークを掲出したC56 160

今回公開されたC56 160と12系客車は、かつて実際に「SLびわこ号」として走行していた組み合わせ。「懐かしいなあ」といいながら写真を撮る人の姿も見られました。

客車にはテールマークが掲出されています
行き先表示は「京都」
レトロな雰囲気たっぷりの車内
テーブルの下を見ると……
懐かしい栓抜きがありました

車窓からは緑豊かな梅小路公園の風景などが楽しめます。12系の客車から眺める緑は格別で、レトロな雰囲気がたっぷり。往復1kmの距離はあっという間ですが、それでも往時の「SL北びわこ号」の雰囲気を少し追体験できるように思います。

この日のヘッドマークは「SL北びわこ号『春』」

「SLスチーム号」を牽引する機関車は前日18時に京都鉄道博物館のホームページに掲載されます。機関車の調子によってはC56 160以外の機関車が牽引する場合もあります。また、掲出される「SL北びわこ号」のヘッドマークは日替わりですが、最終日の10月5日はヘッドマークをつけずに運行する予定です。

記事:鶴原早恵子