まずい棒第9弾・チキンカレー味(画像:銚子電鉄)

日本一のエンタメ鉄道を目指す千葉県の銚子電気鉄道(銚電)。2022年の幕開けを飾るのは、またまた新商品登場のニュースだ。

銚電はこのほど、「まずい棒第9弾・チキンカレー味」と「銚電チキンカレー」を同時発売した。毎回ユニークさで話題を呼ぶ自虐コメント、今回は「まずい棒とチキンカレーを同時に商品開発して、資金が枯れました(涙)」。「チキンカレー」と「資金枯れ~」の少々苦しいごろ合わせで売り込む。

まずい棒は実業家で文筆家の寺井広樹さんがアイデアをだし、2018年に初めて商品化。経営危機に見舞われた銚電を救ったぬれ煎餅の売り上げが落ち始めた時期に発売され、新しいヒット商品になった。

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パッケージは、ホラー漫画家の日野日出志さんのデザイン。売り上げを支えたのは銚電がひねり出した秀逸なコメントで、「まずい棒。マズいのは経営状況です(涙)」は、鉄道ファン以外にも銚電ファン・まずい棒ファンを増やした。

銚電はコーンポタージュ味、ぬれ煎餅味、沖縄パイン味とまずい棒の味のバージョンを増やしてきたが、2021年末に加わったのがチキンカレー味。大阪市に本社・工場を置くベル食品工業と共同開発し、銚電ブランドのチキンカレーも売り出した。

さらに銚電は、日本航空(JAL)系のLCC(格安航空会社)スプリング・ジャパンと連携して、「銚子の魅力発信キャンペーン」を展開。2022年1月8、9、22、23の各日、新千歳、広島、佐賀の各空港発の成田線搭乗客約2000人に、銚電に2日間乗車できるコラボ記念の硬券乗車券と、濃い口味のぬれ煎餅1枚を進呈。2022年1月7日から21日までのスプリング・ジャパン国内線航空券予約客から抽選で5組10人に、沿線にある「犬吠埼ホテル」のペア宿泊券をプレゼントする。

銚電とスプリング・ジャパンのコラボ硬券乗車券=イメージ=(画像:銚子電鉄)

記事:上里夏生