古都・鎌倉の夏の夜空を彩る風物詩「鎌倉花火大会」が、今年も開催の運びとなりました。第77回鎌倉花火大会は、2025年7月18日(金)の19:20~20:10に花火が打ち上げられる予定です。5年ぶりの開催となった2024年には、約16万人が来場しました。
歴史ある街並みの向こう、相模湾を舞台に繰り広げられる光の饗宴。そのハイライトは、移動する船から海へと投げ込まれ、水面で花開く幻想的な「水中花火」。他ではなかなか味わえない、この特別な体験を求めて、今年も多くの来場者が見込まれます。
今回は、第77回を迎える歴史ある鎌倉花火大会を満喫するための情報をお届けします。見どころはもちろん、混雑が予想される当日のアクセスや交通規制、知っておきたい混雑回避のポイントまで、スマートに楽しむための情報をまとめました。

鎌倉花火大会、最大の見どころは「水中花火」

鎌倉花火大会の代名詞ともいえるのが、海上で花開く「水中花火」です。沖合を移動する船から次々と海に投げ込まれた花火玉が、水面で色鮮やかな半円を描きながら咲き誇ります。その姿は、まるで孔雀が艶やかに羽を広げたかのよう。
鎌倉花火大会では、約2,500発の花火が、波の音とともに古都の夜をドラマチックに演出します。夜の海と空、その両方を舞台にした光の芸術は、忘れられない夏の思い出となるでしょう。

大会概要と会場へのアクセス

開催日時: 2025年7月18日(金) 19:20~20:10
会場: 鎌倉海岸(由比ヶ浜海岸、材木座海岸)
荒天の場合: 中止(順延はありません)

花火は由比ヶ浜・材木座の両海岸から鑑賞できます。砂浜に座って、潮風を感じながら眺める花火は格別です。
由比ヶ浜海岸と材木座海岸には、JR・江ノ電の鎌倉駅からはもちろん、江ノ電の由比ヶ浜駅、和田塚駅、長谷駅からも徒歩でアクセス可能です。南西側にある材木座海岸は比較的空いており、おすすめ・穴場スポットといえるでしょう。


交通規制と混雑回避のポイント

当日は会場周辺で大規模な交通規制が敷かれ、公共交通機関も大変な混雑が予想されます。

江ノ電の混雑:
江ノ島電鉄(江ノ電)は、日中から夜間にかけて大変な混雑と遅延が予想されます。
【重要】会場最寄りの「由比ヶ浜駅」は、駅を出るまでに相当な時間がかかる見込みです。一つ隣の「長谷駅」を利用するルートが推奨されています。

交通規制
18:30頃から23:00頃まで、若宮大路や長谷・由比ガ浜周辺エリアを中心に車両通行止めとなります。車での来場は避け、公共交通機関を利用するのが賢明です。規制区域内の駐車場からは、規制時間中の出庫ができなくなるため注意が必要です。

バスの運行:
京急バス、江ノ電バスともに、鎌倉駅周辺のバス停は臨時の乗降場所に変更されます。一部運休する系統や、通過するバス停もあるため、ご利用予定の方は各バス会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

帰りのピーク時は、身動きが取れないほどの混雑になることも。状況に応じて、鎌倉駅まで海岸沿いを散策しながら歩くなど、柔軟な計画を立てておくとよいでしょう。

日中に時間があれば鎌倉めぐりも

せっかく鎌倉を訪れるなら、花火が始まる前の時間も満喫したいもの。
日中は鶴岡八幡宮や長谷寺を巡り、歴史と静寂に触れる。あるいは、趣のある古民家カフェで一息ついたり、小町通りで少しだけ食べ歩きを楽しんだり。陽が傾き始めたら、ゆっくりと海岸へ向かう。そんな風に、古都ならではの街歩きと夏の夜空のエンターテインメントを組み合わせれば、より一層思い出深い一日になるはずです。

今回は、2025年の「第77回鎌倉花火大会」に、関する情報をお届けしました。海の上で行われる歴史ある花火大会ですので、是非お楽しみください。
(画像:PIXTA、鎌倉市観光協会、鎌倉市、江ノ電)

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