※2022年1月撮影

トップ画像は、内房線太海(ふとみ)駅。内房線の木造駅舎らしい明るい水色の屋根瓦。背後に城西国際大学安房キャンパスの校舎が写っています。

那古船形駅を出た内房線は、館山駅を過ぎる辺りまで南下しましたが東に進路を変えます。国道127号線も東に向きを変えて128号線になります。

ADVERTISEMENT

千倉駅を過ぎてからは少し北に向き北東に進み内房線の終点安房鴨川駅に向かいます。太海駅は、安房鴨川駅の一つ手前。那古船形駅を15時に出発して約1時間。16時に太海駅に到着しました。既に夕景です。

※2022年1月撮影

太海駅の部分で内房線は、ほぼ南北に走っています。駅舎は線路の東側、太平洋側にあります。西からの陽光は背後の山で遮られています。夕暮れの空気は冷え切ってきました。

※2022年1月撮影

駅舎は、佐貫町駅、那古船形駅と同じ切妻屋根。駅舎出入口の部分は切妻屋根ですが、その周囲に回廊状に広がる軒の形状が異なっています。

※2022年1月撮影

太海駅は、1924年(大正13年)開業。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本の駅になりました。

右のフェンスの奥は、構内から利用する駅のトイレ。駅前に懐かしい水飲み台が残っています。

※2022年1月撮影

駅舎正面。出入口の引き戸は木製。左のキレイな木製ベンチは、2004年(平成16年)に開設された城西国際大学安房キャンパスの記載。トップ画像に写っていた校舎です。2022年(令和4年)安房キャンパスは、残念ながら閉鎖される予定だそうです・・。

※2022年1月撮影

駅舎出入口。無人駅です。

※2022年1月撮影

ホームは相対式。構内跨線橋で下り安房鴨川駅方面ホームにも降りました。跨線橋からは東に太平洋が見渡せます。海面にはまだ西日がキラキラと青く反射していました。南には、南房総国定公園仁右衛門島の手前にある山も見えます。そろそろ空気が冷えてきてダウンジャケットを羽織っても寒風で身体が冷えます。

今夜の宿は、外房線鵜原駅の先、勝浦湾松部漁港近くの旅館です。夕方になってきましたが、せめて安房小湊駅を撮ってから宿に向かいます。

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)