東急は2022年3月28日(月)、脱炭素・循環型社会の実現に向けた「環境ビジョン2030」を策定したと発表した。連結環境目標を更新し、2050年までにCO2排出量実質ゼロ・再エネ比率100%を目指す。

その具体的な取り組みとして、2022年4月1日(金)より、東急線全路線で、運行にかかる電力を再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換える。全路線を再エネ由来の電力のみで運行するのは、日本の鉄軌道事業者で初めてという。

東急電鉄世田谷線(下高井戸―三軒茶屋間、5.0キロ)はすでに再エネ100%を達成済みで、これを他の7路線に拡大する。東急によれば、世田谷線の運行で使用する電力は約200万kWh、鉄道7路線の運行や全駅等で使用する電力は約3億4,900万kWh。

再エネ電力のスキーム(画像:東急電鉄)

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削減されるCO2排出量は年間で約165,000トン、一般家庭の年間CO2排出量換算で約56,000世帯、東京ドーム約66個分にあたる。

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