※2022年3月撮影

トップ画像は、JR東海飯田線為栗(してぐり)駅の単式ホーム。辰野駅側先頭車両。

平岡駅から13分で為栗駅に着きました。この駅での停車時間は6分と長くありません。

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秘境駅ファンの皆さん、いっせいに駅に通じる唯一の道にかかる吊り橋の天竜橋に向かってゆきます。

※2022年3月撮影

既に書きましたが「秘境鉄道巡りツアー」の団体客がこの駅で降りて吊り橋を渡って県道方面に歩いて行きました。ツアーガイドの方は「県道のパーキングまでちょっと歩くんです。御高齢の方にはシンドイんですよ」と心配そうに話していました。

駅名標。この駅名(地名)は難読です。為栗駅も周辺に民家はほとんどありません。1951年(昭和26年)に完成した平岡ダムの湖底に為栗の集落が水没してしまったのです。駅を中心にいた半径500mの円内には1世帯1人しか住んでいません。(国勢調査 2010年/平成22年)

※2022年3月撮影

為栗駅は、1936年(昭和11年)三信鉄道が停留場として開業しました。1943年(昭和18年)の国有化を機に駅に昇格。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東海が継承しています。

秘境駅ファン、大勢が天竜橋に向かいますが、6分で往復できるのかな。

※2022年3月撮影

橋の上には人が見えます。あらあら渡って対岸に行く人もいる様です。

※2022年3月撮影

かなり強く雨が降っていますが、筆者も少し天竜橋の方に行ってみました。飯田線の山側に民家がありますが既に誰も住んでいません。

※2022年3月撮影

石橋を渡ります。

※2022年3月撮影

豊橋駅側に鉄橋があります。そろそろ駅に戻る人が増えてきました。筆者も駅に戻ります。

※2022年3月撮影

ホームに上がるとまだ大勢の秘境駅ファンが駅に向かっています。

※2022年3月撮影

天竜川は、吊り橋右の山塊を避けるかの様に為栗駅の方(東)に大きく湾曲蛇行しています。長野県側に大きく張り出す流れになっているのでこの辺りは「信濃恋し」と呼ばれています。

※2022年3月撮影

秘境駅号は、次の田本駅に向かいます。

※木造駅舎などJR東海さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)『長野県鉄道全駅 増補改訂版』(信濃毎日新聞社/2011)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)