近鉄は2024年秋に新型一般車両(4両×10編成)を導入する。

投入線区は奈良線、京都線、橿原線、天理線。その後、他線区への展開も予定する。投資額は約84億円で、1両あたり約1.85億円(設計費等除く)。座席はロング・クロス転換シート(L/Cシート)を採用し、車内の混雑度に応じて最適なシート配置を提供する。

外観デザインは、近鉄伝統の赤色をより鮮やかにすることで新しいイメージを創出。また車内の内装には花柄の座席表布や木目調の壁を使用して、明るく優しい印象とする。

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「ご利用いただくあらゆる方々に使いやすく、お客さまと地球環境に優しい車両」を車両のコンセプトとし、車内防犯対策として防犯カメラや車内通報装置を設置する。またバリアフリー対応としては、転落防止幌の設置、ホームとの段差の低減、車いすスペースを併設した優先座席の配置、扉上への大型液晶ディスプレイ設置などが挙げられている。

近鉄は昭和40年代に製造した車両約450両について、利用状況を見極めたうえで必要分を置き換える計画。新型の一般車両の導入は、2000年のシリーズ21車両以来24年ぶり。