JR九州の813系電車(写真:HAYABUSA / PIXTA)

JR九州は30日に行われた定例記者会見で、813系電車をロングシート化すると発表しました。

813系は1994年に登場した近郊型の交流電車です。同社としては初めてVVVFインバータ制御を採用しており、デザインはJR九州の観光列車で有名な水戸岡鋭治さんのドーンデザイン研究所が手掛けています。

◆813系運行区間
鹿児島本線 門司港駅~荒尾駅
長崎本線 鳥栖駅~江北駅
日豊本線 小倉駅~佐伯駅
筑豊本線・篠栗線 博多駅~直方駅

ADVERTISEMENT

同系列の座席には一部を除き転換クロスシートが採用されていますが、これをロングシート化することで混雑緩和につなげる狙いです。1編成(3両)の座席内訳はロングシート座席120席、ボックス席が28席。座席数そのものはロングシート化しても変わりませんが、1編成あたりの定員数は90名増加します。

ただし813系の中には一部の座席を撤去した車両があり、それらに関してはロングシート化により48席増加する見込みです。JR九州によりますと、「座席率改善」も目的の1つということで、座席撤去車も含めた改造が行われるようです。

施行両数は246両(82編成全て)で、今年12月以降順次運用を開始します。ロングシート化の工事が終了するのは2028年度の予定です。

【関連リンク】