贅沢な空間に溜め息がでました【駅ぶら05】京成電鉄 本線06
※2022年5月撮影
トップ画像は、「旧岩崎邸庭園」和館。
和館完成当時は建坪550坪と洋館を遥かにしのぐ規模を誇っていました。現在は、洋館同様に冠婚葬祭などに使われた大広間の1棟だけが残されています。施行は大工棟粱として、明治政財界諸兄の屋敷を数多く手がけた大河喜十郎と伝えられています。
※2022年5月撮影
往時の庭園をしのばせる和館前の手水鉢、庭石。和館は洋館とつながっています。入場者は洋館から和館の内部を見学できます。
※2022年5月撮影
モッコクの大木の向こうに洋館。
※2022年5月撮影
旧岩崎邸、この地には江戸時代を通して越後高田藩榊原家の屋敷がありました。
※2022年5月撮影
庭は大名庭園の形式を一部踏襲しています。
※2022年5月撮影
建築様式同様の和洋併置式で「芝庭」をもつ近代庭園初期の姿をとどめています。大きな石灯籠が見えます。
※2022年5月撮影
エントランスに戻ります。洋館のディテールが美しい。
※2022年5月撮影
コ ンドル設計の撞球室(ビリヤード場)は、洋館と異なり、当時の日本では非常に珍しいスイス の山小屋風の造りとなっています。木造建築、校倉造り風の壁、刻みの入った柱、軒を深く差し出した大屋根などは、アメリカ木造ゴシックの流れを組むデザイン。洋館から地下道でつながっています。
※2022年5月撮影
開かれた正面の扉から室内が見えました。貴重な金唐革紙の壁紙。
※2022年5月撮影
洋館と撞球室をつなぐ地下道の明かり取りがあります。
※2022年5月撮影
では「旧岩崎邸庭園」を後にして上野恩賜公園の方に歩きます。暑い!
(写真・文/住田至朗)
※「旧岩崎邸庭園」は公益財団法人東京都公園協会様の許可をいただいて撮影しています。
※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。