JR西日本は2022年6月15日(水)、新観光列車「SAKU美SAKU楽」(読み:さくびさくら)のラッピング作業の様子を公開しました。

「SAKU美SAKU楽」は今年7~9月に開催される岡山デスティネーションキャンペーン(岡山DC)の目玉として、7月1日より津山線 岡山~津山駅間を運行します。「岡山県北エリアをめぐる、美しきを作る旅」をコンセプトとし、車内で特製弁当やスイーツ、お土産品などを提供し、名湯・美作三湯や桜の名所など豊かな自然の待つ県北へ旅人を誘います。

種車は1980(昭和55)年に製造された「キハ40 2049」です。車両の改造工事は、2022年の2月から6月にかけて、鳥取県米子市の後藤総合車両所で行われました。改造の様子は、JR西日本岡山支社のTwitterアカウント「くまなく・たびにゃん」でも【SAKU美SAKU楽ができるまで】と題して動画で紹介されています。

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そうしてピンク色の塗装で生まれ変わった「キハ40 2049」は、米子から岡山気動車区へ回送され、6月14日・15日の2日間でラッピングが施されました。

作業開始前の「SAKU美SAKU楽」車両
ロゴデザインの文字を車体に貼り付けていく様子
縦組のロゴマークを貼り付け
「旅を贈る、旅を包む。リボンの柔らかな曲線で旅への優雅さと高揚感を表現しています」(ロゴデザインについて、JR西日本資料から抜粋)
最後にヘッドマークを取り付け、「SAKU美SAKU楽」のラッピング作業が完了しました

ラッピング作業完了後、岡山気動車区の齊城吉晶区長は「これから運行開始まで、足回りや駆動装置など、私たちがしっかりメンテナンスを行い、万全な状態で送り出したいと思っております。たくさんのお客様にご乗車いただいて、岡山のおもてなしを満喫いただければ」と思いを語りました。

「岡山の県南と県北を結ぶシンボル的存在になっていただければ」と語る岡山気動車区 齊城吉晶区長

「SAKU美SAKU楽」は6月20日から試運転に入り、7月1日から営業運転を開始します。岡山DC期間中の運転日は毎週月金土日曜日で、金土日曜日は1両編成で、月曜日のみ定期列車(快速「ことぶき」)と連結して走ります(※)。

きっぷはお弁当やスイーツ、途中停車駅でのお土産品やサービスなどとセットで、JR西日本の観光型MaaSアプリ「setowa」や旅行会社から発売されています。「setowa」での発売額は、岡山~津山駅間の片道で、大人1名6,000円ほど。

また、6月23日(木)には「津山まなびの鉄道館」で車両展示会も行われる予定です。

記事:一橋正浩

※「SAKU美SAKU楽」と連結する快速「ことぶき」に乗る場合は、特別な料金等は必要ありません。