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小田急電鉄の通勤形電車4000形が、JR東日本の大宮総合車両センター(大宮工場)に続々と入場している。4月6日には、長岡車両センター所属のEF64形1032号機が4000形4061編成をけん引し、大宮へと向かった。小田急の車両がなぜJR東日本の工場に入るか。

小田急とJR東日本は、2013年3月に「小田急線 千代田線 JR常磐線(各駅停車) の相互直通運転に向けた準備を開始~小田急・JR東日本車両も3線直通可能な車両に~」と題した内容を発表している。

「小田急車両(4000形)・JR東日本車両(E233系)に3線を走行するための保安装置搭載などの車両改造を開始。なお、東京地下鉄車両(16000系、06系、6000系)は、すでに常磐線(各駅停車)・小田急線を相互に運転し、3線走行が可能な車両に」(両社)

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また、JR東日本は2014年5月に「常磐緩行線へのCBTC導入検討の設計契約をタレスと締結」と発表。常磐線の緩行線に「無線を利用した列車制御システム」が導入される見込みだ。

「CBTCは Communications-Based Train Control System の略で、地下鉄・モノレールなどを中心に世界100線区近くに導入済の『無線を利用した列車制御システム』。軌道回路で列車位置を検知する従来方法と異なり、列車がつねに自らの位置を認識して地上装置に無線で送信し、地上装置が停止限界点を列車に無線で送信することで列車の速度制御を行う仕組み。このため、軌道回路が不要となり、ケーブル量も大幅に削減される。通常、『列車制御システム』だけではなく『運行管理システム』までを含み、『単線並列運転機能』なども持ったトータルな輸送システム」(同社)

今回の小田急4000形のJR東日本大宮工場入りは、このCBTC関連機器の新設・更新と思われるが、両社からの正式な発表はない。

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