JR西日本は2022年8月19日(金)、昨年末に制定された「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、ホーム柵やエレベーターなどの鉄道施設のバリアフリー整備を進めていくと発表しました。

同制度はバリアフリー整備のための費用を利用者に広く薄く負担してもらうというもので、すでにJR東日本や関東・関西圏の大手私鉄も導入を発表しています。JR西日本は2023年4月1日から先行整備区間となる関西圏の「電車特定区間」「大阪環状線内」エリアと、山陽新幹線の新大阪~西明石駅間を対象に料金収受(値上げ)を始めます。

2023年4月からの料金収受エリア(画像:JR西日本)

対象エリア内を利用する場合の加算額は、普通旅客運賃が10円。通勤定期旅客運賃が1ヶ月300円、3ヶ月900円、6ヶ月1,800円です。通学定期旅客運賃への加算はなく、小児運賃はバリアフリー料金加算後の大人運賃の半額となります。

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また、JR西日本は2025年春を目途に整備エリア・料金収受エリアを拡大する方向で、拡大にあたり整備対象エリアの運賃体系の共通化も課題として検討を進めています。

2023年度からの整備対象・料金収受エリア(左)と2025年度以降の同エリア(右)(画像:JR西日本)