※2022年8月撮影

トップ画像は、JR四国予讃線本山駅。駅舎の後に見えている山の向こうに瀬戸内海があります。駅は、県道49号線に面しています。

予讃線は、起点の高松駅から瀬戸内海に沿って西に進んで来ましたが、実は車窓に瀬戸内海が広がるのは海岸寺駅を過ぎてからが最初なのです。そして年に2日間だけ営業する臨時駅の津島ノ宮駅を過ぎる辺りで予讃線は海岸を離れ南に進路を向けます。みの駅を過ぎて、本山駅は、瀬戸内海との間に七宝山などをはさんだ東側にあります。

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古い木造駅舎ですがリニューアルされて綺麗な外観になっています。筆者は、何度も予讃線に乗ってきましたが、駅舎にうどん屋さんがあった記憶が残っています。

※2022年8月撮影

国勢調査(2010年)では本山駅を中心とした1km(徒歩圏内)の円内に849世帯2,565人が住んでいます。この商圏で店舗を維持するのは難しいのでしょうか。もちろん駅を利用する方もいらっしゃいます。

駅前は広くなっていて北側は駐車場です。駐車場の手前から駅舎。

※2022年8月撮影

こちらで1981年(昭和56年)の本山駅を見ることができます。管理人さんの了承をいただいてリンクしています。ずいぶん印象が異なります。

南側から、奥に駐車場が見えます。

※2022年8月撮影

上り電車が到着したタイミングで駅名標を撮りました。都市間の通勤・通学用に開発されたJR四国7000系電車です。

※2022年8月撮影

本山駅は、1913年(大正2年)開業。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR四国の駅になっています。

駅所在地は、香川県三豊市豊中町岡本です。1955年(昭和30年)に本山村などが合併して誕生した豊中村が、1957年(昭和32年)の町制施行で豊中町になっています。本山駅は、本山村時代に開業したのですね。

時間的には、上の写真よりも前、上り電車の到着前です。いわゆる「空舞台(からぶたい)」で瀬戸内海との間の山が見えます。

※2022年8月撮影

長くなりそうなので次回に続きます。ノンビリお付き合いください。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。

※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。