2018年の会場風景

「鉄道フェスティバル」が今週末の8、9の両日、東京都千代田区の日比谷公園・噴水広場周辺で開かれる。国土交通省と全国の鉄軌道事業者、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)などで構成する「『鉄道の日』実行委員会」(会長・森地茂政策研究大学院大学客員教授・名誉教授)が主催し、全国知事会、全国市長会、全国町村が後援する。

毎年10月恒例の、鉄道ファンお待ちかねの催しで、今回が29回目。2019年は「令和元年東日本台風」、2020年と2021年は新型コロナ禍で3年連続で見送られ、実開催は2018年以来4年ぶりになる。

フェスは、社会全般に鉄道への理解や関心を深める目的。前回までは毎年10万人以上が来場する大型の催しで、出展各社が会場限定の鉄道グッズを販売していたが、今年はコロナの収束が完全に見通せない中、規模を縮小したフェスになる。

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具体的には、ステージプログラム、ミニSL運転、各ブースでの商品・グッズ販売、弁当、飲食類の販売はいずれも中止。ブースでの展示が中心になる。

出展は順不同で、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR北海道、JR四国、JR九州、JR貨物のJRグループ7社と東京都交通局、鉄道総研、JRTT、日本民営鉄道協会、日本地下鉄協会、第三セクター鉄道等協議会、大隈重信100年アカデミア(佐賀県)の各者(社)。

会場には、写真撮影の〝映えスポット〟として1号機関車の実寸パネル、さらに「写真で見る日本の鉄道開業150年」のコーナーも。開催時間は両日ともに10~17時。初日は開会にあわせてテープカットが行われる。

このほか「鉄道の日」関連では、実行委と日本交通文化協会共催の「交通総合文化展2022」の作品展が、2022年10月19~24日にJR上野駅構内(予定)で開催される。

鉄道フェスでも使用される「鉄道開業150年」のキービジュアル(画像:国土交通省)

記事:上里夏生