日立、ミラノ地下鉄向け車両を受注　2024年春から順次営業運転開始

日立は2022年11月7日、イタリアでミラノ地下鉄向け車両を受注したと発表しました。

ミラノ地下鉄1号線・2号線・3号線向けに、最大46編成（276両）の車両を納入する最大3億6,800万ユーロ（約534億円）の包括契約を締結。その最初の案件としてミラノ地下鉄1号線向けの21編成（126両）を1億6,800万ユーロ（約244億円）で受注しました。

新車両はバリアフリーを特徴としており、先頭車両から最後尾の車両まで視界が遮られることなく車内を見渡せるようデザインされているといいます。

また、監視カメラの映像をリアルタイムに指令室に伝送し、車内の安全性を向上させるのみならず、他の車両より走行音を抑えることで快適な乗車体験を提供します。

新車両はアルミ製の6両編成で、1編成の長さは106.5メートル、最高速度は時速90キロです。各車両に空調装置を搭載し、車体外装に落書き対策を施します。車両は高いリサイクル性の水準を満たすように設計されており、脱炭素化や持続可能なモビリティの実現に貢献します。

製造を担うのは、日立レールのイタリアの製造拠点であるナポリ工場とレッジオカラブリア工場。2024年春から順次営業運転を開始します。