京都市に本社を置く叡山電鉄は10日、国土交通省近畿運輸局長あてに鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請書を提出しました。

同社の年間輸送人員のピークは1996年度。交通環境の変化や少子高齢化だけでなく、コロナ禍や2020年7月の豪雨による土砂災害等により、2020年度にはピーク時の約4割減まで落ち込みました。

このような状況のなか、安全・安心を確保するための設備投資を継続するため、運賃の値上げを申請。改定予定日は2023年4月1日で、初乗り運賃は現行の210円から220円となり、普通旅客運賃は最大で40円の値上げとなります。平均改定率は5.6%です。

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同社の今後の設備投資計画としては、茶山駅のバリアフリー対応(スロープ設置)、駅務機器更新、車両改修(2023年度に2両、2024年度と2025年度に各1両)、軌道改良、信号設備関係工事、変電機器の更新などが予定されています。

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また、出町柳駅で京阪線と乗り継ぐ際に適用されていた乗継割引も4月1日に廃止となります。