細部までこだわった立教中高鉄研の作品(写真:鉄道模型コンテスト)

本サイトで2022年8月に紹介させていただいた、14回目の「全国高等学校鉄道模型コンテスト(鉄コン)2022」の続報ーー

約90校が参加したモジュール(集合式ジオラマ)部門で、JR貨物賞と、特別賞の鉄道開業150年賞(JR東日本)、それに努力賞を受賞した立教新座中学校・高等学校(埼玉県新座市)の鉄道研究会へのJR貨物とJR東日本による授賞セレモニーが相次いで開かれた。

Nゲージサイズで製作した受賞作品「自然と共存する工場 ~欠かせない存在~」は、JR青梅線の奥多摩駅と周辺の工場をイメージしたもので、石灰石を貨車輸送していた1990年代の様子を再現した。

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鉄研の生徒たちは奥多摩での現地調査のほか、インターネットやSNSを利活用して当時の様子が分かる写真を探し出し、細部までこだわったパーツを創作し、7~8カ月かけて完成させた。

JR2社による表彰のうち、JR貨物賞は犬飼新社長が同校を訪れて授与。犬飼社長は「立体感あふれる素晴らしい作品」と賞賛した。

学校でのセレモニー後には、部長の塚田揮心さんら鉄研部員を学校に近い武蔵野線新座貨物ターミナル駅の見学に招待。鉄研部員たちは2022年秋に納車されたばかりという新製機関車・EF210ー346号機を見学、写真撮影した。

続く「鉄道開業150年賞」の授与セレモニーは、JR立川駅で開催。作品は2023年4月10日まで東京都渋谷区のJR貨物本社で展示される予定だ。

記事:上里夏生