14日に難波駅で行われた「MOBラピート」出発式の様子(写真提供:南海電鉄)

南海電鉄は14日、「MOBラピート」の運行を開始した。

スイス連邦の姉妹鉄道「モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道」(MOB)の「ゴールデンパス・エクスプレス」のデザインを空港特急「ラピート」にラッピングした列車で、車体には両社のロゴがデザインされている。

車両外観(写真提供:南海電鉄)

「ゴールデンパス・エクスプレス」は、スイス・アルプス観光の拠点であるインターラーケンとレマン湖畔のモントルーを結ぶスイス屈指の絶景ルート「ゴールデンパス・ライン」を走る展望列車。2022年冬から運行を開始したフリーゲージトレインだ。

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MOBは最急勾配73パーミルの区間を運行する山岳鉄道であり、南海電鉄の「こうや花鉄道」(高野線の橋本駅~極楽橋駅)と似た性質を持つ。また両社とも沿線に世界遺産を擁しているといった共通点もあり、2017年10月に姉妹鉄道協定を締結している。

運行は2024年3月14日から当面の間。南海電鉄は再生可能エネルギー由来の電力を活用した列車運行に取り組んでおり、本ラッピング列車も来月から実質的に再生可能エネルギー100%で運行する予定となっている。

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