「近江の地酒電車」外観

近江鉄道が運行する期間限定の「地酒電車」が27日、今シーズンの運行を開始した。

11種類の純米酒(一部純米吟醸)と日替わりで1銘柄の大吟醸を呑み比べられるイベント列車で、3月3日(日)までの土日祝日を中心に計14便運行する。2月の3連休にはより豪華な「プレミアム運行」も予定されている。

乗車には事前予約が必要だが、企画を担当する鉄道営業課の伊藤さんによると、すでに9割ほど埋まっているといい、好調な走り出しとなった。

車内で提供するお酒は11種類+大吟醸1種類。最初に6種類を用意し、残りは走行中に提供する
近江の地酒と滋賀の特産品に舌鼓

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27日の便は満席で、参加者は車窓に広がる雪景色を見ながら近江の地酒と滋賀の特産料理が入ったお弁当を楽しんだ。運行中は伊藤さん自らがマイクを持ち、沿線の見所やゆかりの酒蔵を紹介。「片道で出来上がっちゃうよ」といった上機嫌な声も上がる。

近江鉄道の「地酒電車」は今シーズンで8回目。「ビール電車」と比べ観光客の割合が多く、参加者のおよそ半数は県外から訪れる。そうした事情から、今回は平日金曜の運行は行っていない。参加者の年齢層は幅広く、学生の集団や女性だけのグループでの参加もあるという。

自家用車と異なり移動中もお酒を楽しめるのが鉄道の良いところでもあり、「呑み鉄」としては嬉しい企画だ。参加者には近江鉄道の1日乗車券もプレゼントされるため、「乗り鉄」と組み合わせて楽しみたい。

記事:一橋正浩

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