叡山電鉄(京都市左京区)は700系「731号車」リニューアル車の運行を2024年2月22日(木)より開始します。初列車は、修学院駅6時42分発八瀬比叡山口駅ゆき(出町柳駅からの初列車は7時18分発八瀬比叡山口駅ゆき)です。

2018年から進めている700系車両のリニューアルも、いよいよ6両目。731号車はリニューアル前の「ノスタルジック731(ななさんいち)」を同様に、1925(大正14)年の叡山本線開業当時に活躍していた「デナ1型」をイメージしたデザインに。

意匠を凝らした一灯式前照灯を車両前面に配置し、外観はマット塗色風の質感に仕上げ、重厚感や高級感を演出。外板幕板部にはその当時の車両の特徴であった屋根色を模して鉛丹色塗装を施してるといいます。

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このほかにも、車番や社名の銘板には立体的な造作物を採用し、レトロ感を演出。車外の行先表示器は英語、韓国語(ハングル)、中国語(簡体字)の4か国語で表示。海外の利用者にも対応します。731号車は「ノスタルジック731改」として生まれ変わります。

車内は大正時代の車両における標準的な仕様を再現しており、座席シートは赤色の布地を使用、床は木目調のデザインです。

またバリアフリーへの配慮として、八瀬比叡山口・鞍馬側のドア付近に車いす・ベビーカースペースを1か所設置したほか、優先座席を黄色で明確にし、ドアの開閉表示灯、ドアチャイム、触知表示板を新設しました。

元の「ノスタルジック731」は、1925年の叡山本線開業当時に運行していた「デナ1型」車両をイメージし、緑一色の外観塗装と木目を基調とした車内装飾を施した車両。2015年9月から2023年9月まで運行していました。

(画像:叡山電鉄)

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