「木のぬくもりを生かした建物の設計をしたい」

「建設コストを抑えて大空間を実現したい」

「非住宅木造化によって、森林間伐を促進し、持続可能な社会をめざしたい」

ADVERTISEMENT

「環境性やSDGs実現に向けたブランド発信施設を建てたい」

―――そんな、企業・自治体、医療・介護施設オーナー、幼稚園・保育園などの想いを実現させるポラスグループ木造総合建設会社「ポラテック」が、最新の木造非住宅建築物を、東武 野田線(アーバンパークライン)の線路脇にオープンさせた。

それが「柏ウッドテラス」 ポラス体感すまいパーク柏に出現

東武 野田線(アーバンパークライン)の線路脇ぎりぎりに出現したのは「柏ウッドテラス」(ポラス体感すまいパーク柏内)。

この柏ウッドテラスは、日本最大規模のプレカット事業を手がけるポラテックが得意とする、住宅用一般流通材と住宅用プレカット材・接合金物を使って建てた木造非住宅建築物で、木造軸組み工法2階建て、延べ床面積876.94平米。

2階にオフィス、1階に商談室などを置き、木造非住宅建築実例モデルとして、クライアント・発注者に向けた実例物件の役も担う。

木造非住宅建築の設計・請負事業を手がけるポラテック 特販部 木建推進課は、柏ウッドテラスオープン前に同施設の見学会・説明会を開催。

木造非住宅建築の建設を計画している企業・自治体、医療・介護施設オーナー、設計会社などが注目し、見学会にも多くの担当者が現場を訪れたという。

野田線8000系の走行音がほぼ聞こえない防音性

2階オフィスフロアからは、窓のすぐ先を東武 野田線(アーバンパークライン)電車が行き来する。驚くのは、その防音性。

東武 野田線は、1960年代に登場した8000系が行き来する路線で、柏~豊四季の間を全力で突っ走る8000系は走行音も相当大きいはずだけど、この柏ウッドテラス内にいると、その足音もほとんど聞こえてこない。

また窓サッシ部分はポラテックオリジナル耐力壁「ユニ・バー」を使って耐力を確保(2011年グッドデザイン賞)。

オリジナル構造計算ソフト「ウッドイノベーターNEXT」で構造計算し、有限要素法による基礎構造計算で、基礎梁・地中梁を削減し強くてシンプルな構造を低コストで実現させている。

工期もコストも短縮、環境性をアピールする空間に

ポラテックの木造非住宅建築は、工期もコストも短縮できる。

この柏ウッドテラスは、ポラスグループの強みである住宅用プレカット材・接合金物の流通材を使用し、短工期+低コストの木造非住宅建築を実現。

屋根部分を外張り断熱の2重構造とし、内部の耐力壁は、告示仕様の合板耐力壁がベース。2階 天井部分は構造材(小屋梁・登梁・合板)をそのまま表し納め、施工性・デザイン性を両立できる木造非住宅建築に。

「SDGs、脱炭素化といった観点から、木造建築推進の機運が高まっています。2021年10月には、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、脱炭素社会の実現に向けて木造化を推進していく方針が打ち出されました。

ポラテックは培ってきた経験とノウハウを活かし、木造建築を積極的に推進していくことで、SDGs、脱炭素化に貢献していきます」(ポラテック)

道の駅やローカル線の駅舎などにも展開めざす

保育園・幼稚園、オフィス、介護施設、障がい者施設などで建築実績を重ねるポラテックの木造非住宅建築。

ポラテック 担当者は「軽い・安い・早い・強いというメリットも伝え広めていきたい」という。

「木造は鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造(S造)よりも軽く、2階建て・延床面積30坪でRC造150トン、S造70トンに対し、木造は70トン」

「木造事務所の減価償却期間はRC造・S造の半分。固定資産税もRC造・S造よりも低い。工期も早いうえに、解体工事費も安い」

ポラテックはまた、木造建築技術の進化もあって、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に引けを取らない耐久性も備えているとし、「今後は自治体庁舎や道の駅、鉄道駅舎などにも展開していきたい」とも伝えていた。